今日は生涯学習センターで開催された、注連縄飾り作りに行ってきました。
昔は公民館と呼ばれていた施設が、二十年ほど前からでしょうか。生涯学習センターという名前に変わり、市民活動の場としてサークル活動や各種講座を開催しています。
パソコン講座や陶芸、スイーツづくりからヨガ教室まで幅広くいろいろな講座がありますが、結構平日の昼間っていうのが多くて参加できないんですよね(´・ω・`)
でも今回は日曜日の午前10時から。しかも1回限りの講座ということで、とても参加ハードルが低く、知った瞬間に申し込みを決めました。
そもそも注連縄とは?
不浄のもの、厄災が入れない神様の領域を表す結界。きちんとお清めをして神様を迎える準備ができていますよとアピールする(笑)もの――らしいです。私の育った家が正月飾りやおせちとかするような家じゃなかったので、全て自分が子どもを持って、子どもに日本の文化というものを知っていて欲しいなと思ってから人伝やネット得た知識です。
起源は古事記のお話。天照大神様が天岩戸にお隠れになってしまい世界が闇に包まれ、様々な禍が発生したこと。一計してようやく引きずり出した天照大神様が二度と中に入らないようにと張った結界が注連縄の由来です。
古事記についてはこちらのサイトがとっても読みやすく親しみやすいのでオススメしときますね。

とりあえず、大掃除が終わって年神様をお迎えする準備が出来たら飾りましょうということです。
費用は格安
まずはつくった注連縄飾りを先に公開しちゃいますね。
最近では手のひらサイズくらいのが100円ショップでも売っていますが、そんなちっちゃなものじゃない。高さ60cm、幅50cmの大きさのものができあがりました。お隣で作っていた方ともお話をさせていただいたのですが、スーパーやホームセンターで買ったら確実
に1000円以上する。ゆたさんは
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”yuta.png” name=”ゆた”]2000円くらいするんじゃない?[/speech_bubble]
と。
これがなんと!
500円ですよ!
500円!!
申し込んだときは大きさもどんな材料を使うかも知らされていなかったので正直あまり期待していなかった(あまりに粗末だったら買えばいいかと思ってた)のですが、地元で育った稲藁、プラスッチック製ではない本物の橙……これが本当に500円!?本当にいいんですか!?って思いましたね。公的施設で行われる講座ということで、営利目的ではないからこそできる金額だと思います。節約をしつつも生活に潤いをもちたい!っていう私と似た考えを持った方には、是非活用していただきたいおすすめの一つです。
神様をお迎えするなんて気持ちの問題だと思うので準備にお金がどうこうとかあまり考えたくない気もするんですが、気持ちの問題だからこそ、お金のことでもやもやは残したくない。たった十数日飾って燃やすだけのものに千円以上(´Д`)なんて、思いたくないですもの。何より自らの手で作ることができるという貴重な体験……これはプライスレス!!です。
いざ、制作
教えてくださったのは、昭和14年生まれ77歳の佐藤さん。子どもの頃売って歩いたお話を交えながら、一つ一つの意味も教えてくださいました。
稲藁
古い年の不浄を払う。豊作祈願。
ウラジロ
シダ科の植物で、枯れずに新しい目が出てくることから、常に栄えるようにという願いが込められている。また、葉の裏が白いことから「共に白髪が生えるまで」といった意味や、「心に後ろ暗いところがない」という意味も。鏡餅と一緒に飾られることが多い。
紅白御幣
聖域を表す厄除けの印。家内安全、商売繁盛を願う意味もあり。
ユズリハ
新芽が出ても古葉は下を向くものの落ちずに、翌年孫葉が出てから落ちることから、過程の世代交代もユズリハのようにできるようにと願いが込められている。
橙
同じ木に三代の果実が残ることから、家系も代々繁栄するようにという意味。
早速作ってみる
まずは全ての材料が揃っていることを確認して……と、ありがたいことにキットになっていて、全ての材料に麻紐が準備されていて、後は組み立てていくだけ。
まずは真ん中で結ばれた稲藁の上部を二つに分けて、作業をしやすいように藁をもみもみ。柔らかくなったら、それぞれを硬く三つ編みにしていきます。(本来はよっていくものらしいですが、難易度が高いため三つ編みとのことでした)
そして両端を麻紐でぎゅぎゅっと結ぶ。そしてぴょんぴょん飛び出す稲藁をハサミでカットしていきます。
続いて中央を割るようにウラジロ、紅白御幣、ユズリハ、橙を結び付けて
完成。
[speech_bubble type=”pink” subtype=”L1″ icon=”jyun-normal.png” name=”じゅん”]完成!![/speech_bubble]
え?こんなに簡単でいいの!?って思っちゃいました。だって所要時間1時間もかかってない。説明時間除いたら30分もかかってないよ!?記事書く時間の方がよっぽど掛かってるよ!?
全ては、指導してくださった佐藤さんが初めてでも作りやすいようにあらかじめ材料の下準備をしてくださっていたからですね。ありがたや。
さっそく飾ってみる
正月飾りは、29日は二重苦、31日は一夜飾りで神様に失礼ということで避けます。近年ではクリスマスが終わってから28日までに飾るのが一般的になっているようです。
さて、今日はクリスマス。近所に飾っている家は……まだ無い。むしろクリスマスリースが飾ってある家もある……けど、せっかく作ったし飾りたい。
というわけで、改めて調べてみる。
注連縄飾りは早くに飾ってもOK
本来は正月準備の始まりである煤払いの12月13日から、準備ーーつまり、大掃除が終わって神様を迎える準備ができたら飾っていいということ。
我が家は大掃除は11月から始めていて、私が注連縄飾りを作っている間にゆたさんが玄関の掃除をしてくれたので大掃除も完了。つまり年神様をお迎えする準備も万端です。
やったぁ!飾れる!
そして飾った玄関がこちら。
大・満・足!!
無事子ども達の元にサンタさんも来てくれたので、今度は新しい年を迎える準備です。年末に向けて仕事は忙しさを増す一方ですが、気持ちよく新年が迎えられるように着々と準備を進めて行きたいと思います。
来年も是非自分で作りたい!
けれど、農家でもない我が家で材料を揃えるのは大変……
また来年も同じ講座が開催されることを今から願っています(*゚▽゚*)
今回の満足度★★★★★
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