【0円レジャー】歌川広重の描いた景色を後世に…40年ぶり!丸子丁子屋の茅葺き屋根修復工事を見学してきた

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歌川広重の東海道五十三次といえば、言わずと知れた代表作ではないでしょうか。静岡は三島宿から始まり白須賀宿まで全22ヶ所にも及ぶのですが、静岡市だけを見ても蒲原、由比、興津、江尻、府中、鞠子と6ヶ所にもなるのですね。

中でも有名なのは、雄大な富士の山が描かれたこちら

東海道五十三次 由比宿

由比宿ではないでしょうか。現在も薩埵嶺からは当時と変わらない美しい富士山を眺めることができます。

由比宿 薩埵嶺
引用無料壁紙館

そんな由比宿と同じように、かつて歌川広重が足を運んだであろう地が残っている場所がもう一つあります。それがこちら。

歌川広重 鞠子

鞠子宿のとろろ汁屋さんです。

静岡のガイドブックには必ずと言っていいほど載ってくるのでご存知の方も多いかと思いますが、一応ご紹介を。

慶長元年(1596年)。時は猛々しい戦国時代。
駿府の町が目の前で焼き払われ、豊臣秀吉は小田原城征伐のため兵を挙げ宇津谷峠を通過。そのような中、初代・平吉はのれんを掲げ、ここに丁子屋が創業しました。
今でこそ「とろろ汁の丁子屋」として親しまれていますが、当時はお茶屋として開業したようです。
その後、富士山の大噴火、大政奉還、世界大戦など時代の転換期にも直面。
初代がどのような“想いや希望”を抱いて創業したのかを知る由もありませんが、丁子屋は現在まで場所を変えること無く、ここ東海道の丸子宿で400余年を過ごしてまいりました。

丸子宿と言えば、とろろ汁。
とろろ汁と言えば、丁子屋。

松尾芭蕉翁、十返舎一九、歌川広重、様々な紀行物語や俳句、随筆、浮世絵でも残されているように、当時の身分や立場に関係なく、行き交う旅人の道中の無事を祈り、一時のおもてなしを続けております。

引用公式サイトより

 

そんな有名な丁子屋さんが、現在40年ぶりに茅葺き屋根の修復工事を行っているということで、見学にお邪魔させていただきました。

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歌川広重の描いた風景を後世に

由比宿で一際目を引くものが富士山だとしたら、鞠子宿のそれはとろろ汁屋さんの茅葺き屋根ではないでしょうか。茅葺き屋根で有名どころといえば、世界遺産にも登録された白川郷でしょう。

世界遺産 白川郷・五箇山の合掌造り集落2-780x440

引用https://worldheritagesite.xyz/contents/shirakawago/

現代ではめっきり見かけない昔話に出てくるような屋根。それもそのはず。現在日本では建築基準法で新築屋根に使うことはできず、従来からあるお家の修復しかできないそうです。なぜ減ってしまったのかといえば、

  • 手間が掛かり
  • 費用が多額にかかり
  • 割に耐久性に乏しく
  • 火災にも弱い

寂しいですが、減ってしまった理由はわかりますね(´;ω;`) その中の一つ、費用という面だけを見ても、2000万円以上かかるとか。家一軒建っちゃうよ!ってかウチより高いよΣ(゚д゚lll)

今回修復工事が行われている丁子屋さんの修復に1400万ほどかかるそうです。この費用のうち、1000万円を調達した方法が非常に現代的でした。

クラウドファンディングで資金調達

クラウドファンディング。略して「クラファン

by カエレバ

 

by カエレバ

 

資産運用に興味を持ち、こんな雑誌を見たことのある方やネットで調べたことのある方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 我が家もmaneoで余裕資金を運用しています。

ご存知ない方もいるかもしれないので、ざっくりご紹介すると

クラウドファンディングは防災市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資[4] 、映画[5] 、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究[6] 、個人・事業会社・プロジェクトへの貸付など、幅広い分野への出資に活用されている。

引用wikipedia

企業や個人、団体が銀行を介さずインターネットを通じて個人からお金を集める仕組みです。

種類は大別すると3つに分けられて

  • 金銭的リターンのない「寄付型
  • 金銭リターンが伴う「投資型
  • プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型

我が家のやっているmaneoは利回りを期待してなので、この2つ目の「投資型」に部類されますね。丁子屋さんは寄付をされた方は葺替え工事に参加できたりとろろ汁作り体験会に参加できたりしたので、3つ目の「購入型」に部類されると思います。

ちなみにクラウドファンディングとソーシャルレーディングは同義語です。

 

そんな最先端の手法で資金を調達した丁子屋さんのご主人。

丁子屋茅葺き屋根葺き替え工事見学

14代目ご主人柴山広行さん(39歳)

やっぱりというか、若いですね。ゆたさんとあまり変わりません(2つか3つ上)

茅葺き屋根のとろろ汁屋。この風景は丁子屋だけの財産ではなく、日本の財産

そんな思いを伺ったのは、少し前、丸子宿まつりに訪れたとき

【4人分222円/調理時間30分】ブリ大根+だしまき卵+白菜の浅漬け
『東海道歴史街道しずおかご縁旅モニターツアー』は、由井、興津、江尻、府中と周り、最後に丸子宿まで行って帰ってきました。ここ数年は半年に1回以上は一人旅に出ているのですが、バスガイドさんもいるツアーは本当に久しぶりかも知れない。長く住み慣れた

 

あのときも立ち入り禁止となっていた

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

この先のエリア

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

 

物々しい雰囲気の足場に囲まれた建物内です。(しっかり案内されているので悪いことはしてないんだけど)入っちゃいけないところに入っちゃう背徳感。

 

まずは安全のためヘルメットを被って

丁子屋茅葺き屋根修復工事

 

通常は店舗として営業しているという建物内も、今は工事中ということで雑然としています。

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

 

上を見上げてみましょう。

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

新しい茅葺き材の間を支え、押さえる竹。色の濃いものと新しいものがあるのが(私の残念な写真でも)わかると思います。これは今回交換したものと、以前から使っていたものが混在しているからなんですって。使えるものはそのまま使う。こんなところも日本の文化ですね。

そんな驚きとともに私が反応したのはコレ

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

囲炉裏ですよ!囲炉裏がありますよ!!(*゚▽゚*) しかもただのオブジェなんかじゃなくて、ちゃんと毎日使っているんですって。そのおかげで煙が上に上がっていくので、茅葺き材の中には虫がいなかったんですって。理にかなってますよね。

 

続いて工事用の階段を上り、

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

 

先に登っていかれた方たちの「おお~!!」という感嘆が聞こえてきます。

私もいざ、屋根の上へ

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

「おお~!」

圧倒的でありながら優しい雰囲気のこの感じ、どんな言葉で言い表したらいいのかを私は知りません。すみません。

ここでもご主人が丁寧に一つずつ教えてくれます。

抱えているのは茅葺き材。

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

私も持たせていただいたけど、結構重い。んで、気を付けないとバラける。これを職人さんたちは2つ3つ持って移動するというのだからすごいなぁ(*゚▽゚*)

 

 

そんな職人さん、現在は国内に50人ほどしかいらっしゃらないようです。少ないですよね。でも逆に昔は職人さんなんていなかったんですって。ご近所みんな茅葺き屋根だったから、隣近所で「次は○○さん家だね」なんて言いながら、修復しあったんですって。お互い様の精神。日本の宝ですねヽ(*´∀`)ノ

でも今は茅葺き屋根のお家なんてまずないですからね。今回丁子屋さんの修復にいらしている職人さんは、白川郷の茅葺き屋根の修復にも行かれているようです。他にも地元出身の建築を学ばれている大学生がクラウドファンディングで今回の修復工事をされることを知って、お手伝いに参加しているそうです。

「こんな経験は教科書には載っていない」

今回見学に申し込んだ私の心理とも合致してた大学生の言葉。自分自身が見たいのもあったけれど、子供たちにたくさんの経験をさせてあげたいから。本当、こんな経験はきっと一生に一度あるかないかだわ…。

まこ
一本だと軽々なのに重いね

先ほどご主人が抱えていた茅の束を持ったまこさんの感想。こうして五感で感じられるの大事。

そんな体験を、ここ丁子屋さんでは20年に一度の恒例行事として代々受け継いでいきたいと考えられているそうです。定期的に手を入れなければいけない茅葺き。大変だけど、それに見合った価値がありますよね。

 

 

茅は単純に積んでいけばいいというものではなく、場所によって角度を変えながら積み上げていくそうです。

丁子屋茅葺き屋根修復工事見学

 

で、さっきから「茅」と言っているこの素材。

御殿場のススキが使われているそうです。素材は地域によって違って、葦とかススキとか、屋根にすれば茅というらしい。これも知らなかった。ススキは稲わらみたいに何週も乾燥させるようなものではなくて、刈り取った瞬間が一番乾燥しているというのも初めて知りました。ちなみに白川郷の茅葺き材も丁子屋さんと同じ、御殿場のススキだそうです。

 

古い茅や竹は欲しい方にお譲りしているそうです。軽トラとかで取りに来てもらえれば、と。トラック単位!?と笑いましたが、実際には農作に使われたりアート作品に使われたりしているそうです。本当無駄がないよね、日本の知恵。日本の伝統。守りたいものです。

そんな思いから丁子屋さんでは2年後、国の登録文化財として登録されることを目指して現在色々な記録を残しているそうです。

 

見学から2週間後くらいに刈込をして、4月中旬には足場が外れるとおっしゃっていました。記事を書くのが遅くなってしまったので(4月4日)いよいよ完成間近です。今週末くらいまで見学はできるのかな? …と、公式サイトを確認したら今週末、4/7の見学会が最後みたいですね。機会がありましたらぜひぜひ足を運んでみてください。オススメします。

静岡市で食事するならとろろ汁の『元祖 丁子屋』へ
静岡市で食事するならとろろ汁の『元祖 丁子屋』へ

 

次回は生まれ変わった茅葺き屋根と囲炉裏を前にとろろ汁をいただきにお伺いしたいと思います。今回は貴重な経験をありがとうございました!!!

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