朝起きたら朝ごはん。
太陽が中天高く昇りきったらお昼ごはん。
夜になれば晩ごはん。
食べたら食器も洗って片付けなければなりません。
いったい1日何回キッチンに立てばいいの!?
仕事や育児に追われていても、自分の時間はしっかり欲しい。
結婚するまでキッチンに立ったことのなかったモノグサな私がたどり着いた答えはコレです。
みんなで食べるご飯は都度料理
バラバラごはんはつくりおき
たくさんのメリットにあふれた自炊生活のポイントをご紹介します。
1ヶ月に作るごはんは264食分
突然ですが、あなたは1ヶ月で何食のごはんを用意しますか?
ゆに家の場合はこんな感じです。
平日 | 朝ごはん | 昼ごはん | 夜ごはん |
ゆたさん (38歳/外回り技術者) |
どんぶりご飯1杯 納豆 つくりおきおかず数種類 |
おにぎり数個 (忙しくて落ち着いて食べれないらしい) |
どんぶりご飯
たっぷりおかず |
じゅん (34歳/デスクワーカー) |
きな粉&青汁入り甘酒の牛乳割り ヨーグルト200g |
650mlの2段弁当 |
少な目ご飯
しっかりおかず |
むぅさん (15歳/中3) |
軽めのご飯1杯 つくりおきのおかず5~7品 |
給食 |
どんぶりご飯
たっぷりおかず |
まこさん (10歳/小5) |
軽めのご飯1杯 つくりおきのおかず5~7品 |
給食 | ご飯1杯 しっかりおかず |
土日が8日ある30日の場合
平日=(朝3食+昼1食+夜4食)×22=176食
土日はむぅさんの部活も終わり、家族そろって休みが多いので
(朝3食+昼4食+夜4食)×8=88食
1ヶ月で計264食を用意することになります。
ゆに家の場合、外食をすることは滅多になく年に数回。
なので、年間では3,100食以上の自炊をしている計算になります。
自炊をする3つの理由
スーパーでもコンビニでも、幕の内弁当や丼ものはもちろん、ラーメンやスパゲッティまで買える時代。完成されたものでなくても、レトルトや半調理品も簡単に手に入ります。
ゆに家も全く買わないわけではありませんが、それも年に数回です。
何故そんなに自炊をするのか?
理由は3つあります。
節約
食育
おふくろの味を覚えて欲しい
まずはこの3つの理由について、1つずつ詳しく解説をしていきたいと思います。
節約
『節約』ということを意識したとき、1番最初に食費をイメージする人が多いそうです。
サラリーマンがお昼にかけるご飯代の平均は590円。最近ではワンコイン(500円)が人気のようですね。
この500円を目安に、もし家族4人、全食事を賄ったとしたらいくらかかるか計算してみます。
3食×4人×30日×500円=180,000円
おお…ビックリ
私の1ヶ月の手取り収入をオーバーします(笑)
いやいや、買わないからって知らないにもほどがあるでしょ。
もっと安い弁当あるから!
スーパーなら300円しない298円の弁当とかあるし
んじゃ、今度はそれで計算してみましょう。
3食×4人×30日×300円=108,000円
…うん。
単価が下がった分安くはなったけどまだまだ高いよ!
理想的な食費
じゃあ食費はいくらならいいの?
こんなとき、参考にするのは平均ではないでしょうか。
総務省のH29年家計調査によると、1人あたりの1ヶ月の食費の目安は17,173円だそうです。
2人以上の世帯の食費 70,753円
▲菓子 5,109円
▲酒類 2,987円
▲外食 11,462円
差引51,177円
世帯平均2.98人
51,177円÷2.98人=17,173/1ヶ月1人分の食費平均
この金額をもとに1ヶ月の食費を計算してみるとこんな感じになります。
単身者世帯 | 17,173 |
2人家族 | 34,346 |
3人家族 | 51,519 |
4人家族 | 68,692 |
ゆに家の場合は4人家族なので、68,692円が目安。
いやいや、平均なんてアテにならないでしょ
これは一理あります。
事実、日本人の平均貯蓄は1033万円となっていますが、貯蓄0の世帯は全体の14.9%
1000万円以上の世帯が28.5%もあり、その方たちが全体を押し上げているだけ。中央値(101人いれば、上から数えて51人目、下から数えても51人目の人の値)は、500万~700万となり、平均貯蓄額より300万円以上の差が生じているからです。
他にも地域によって大きく差がある水道代など、平均だけじゃ測れないことはたくさんあります。
なので、もう1つ参考となる値をご紹介しますね。
食費の目安は手取り収入の15%が目安という説。
これは2013年6月10日NHK放送のあさイチでも紹介された、6000軒の家計を立て直してきた横山光昭さんというFPの方が「お金がたまっている家」の費目の理想割合として提唱された割合です。
別の方の記事ですが、同じくFPの方が記事にされていました。
懐が寂しければ節約を意識しますし、ボーナスが入ったらちょっと豪華な食事にしたくなるのは私だけじゃないはず。平均よりもイメージしやすいですよね。
ゆに家の手取り月収は2018年平均約39万。
390,000×15%=58,500円が目安となります。
さて、ではこの金額と先ほどの3食すべてを外食にした場合の金額を比べてみましょう。
- 1食あたりワンコイン(500円)の場合
予算58,500円-180,000円=▲121,500円
- 1食あたり300円に抑えた場合
予算58,500円-108,000円=▲49,500円
はい!どちらも超予算オーバーですね。
予算が少なすぎるだけじゃない?
そう思われる方もいるかもしれませんね。
では、実際にゆに家でかかった食費をご覧ください。
1ヶ月の食費~ゆに家の場合
2018年1月 | 62,139 |
2月 | 38,962 |
3月 | 53,457 |
4月 | 58,770 |
5月 | 48,967 |
6月 | 50,037 |
7月 | 46,589 |
8月 | 53,115 |
9月 | 59,869 |
10月 | 45,683 |
11月 | 50,290 |
12月 | 56,528 |
購入のタイミングや気象の影響で波はありますが、2018年の食費の月平均は52,033円でした。
つまりこれは
- 1食当たり500円で外食をしていた場合よりも
180,000円-52,033円=127,967円の節約
- 1食当たり300円に抑えて外食していた場合よりも
108,000円-52,033円=55,967円の節約ができたということになります。
自炊してるなら外食より安くなるのは当然でしょ
そう思われるかもしれませんが、平均と比べてみても
68,692円-52,033円=16,659円の節約。
貯める家計の理想と提唱されている手取り収入15%の目安と比べてみても
58,500円-52,033円=6,467円の節約ができているんです!
その成果とでもいうのでしょうか。
ゆに家の貯蓄額は中央値よりも多く、平均値に近い1240万円以上です。
ちなみに収入が多いわけではなく…むしろ少ないです(;’∀’)
30代の平均年収が500万、中央値が400万といわれている中、ゆたさんの年収は350万ほど。じゅんも同じくらいです。
それでも30代の平均資産額約380万円よりも2.5倍ほど貯蓄があります。
共働きの2馬力だからでしょ
確かに共働きの効果は大きいと思います。けど、平均×2人=760万。それと比べても240万以上多いです。
しかもローンを組んだとはいえ、資金援助0で一軒家を建築。20畳以上ある広々としたリビング、11畳の子ども部屋を含む4LDKの家で、ゆったりとした時間を過ごしています。
そんなことをチラッとTwitterで言ったところ、こんな食卓を心配(?)されました。
もやしばっかりの侘しい食卓?
まさか!そんな食卓、私がイヤです。
ちゃんとお肉もお魚も、もちろんお野菜もいっぱい食べますよ(*^^*)
朝ごはんとお弁当は5~7品のおかずを、夜は1汁2菜のごはんを基本としています。
1ヶ月どんなものを食べたかは食費として月1記事にしているので、よかったらそちらをみてください。ちなみに直近はこちらの記事です。
だからって1円でも安い食材を求めてスーパーはしごとかムリだから!!
はい。私も無理です。
っていうか日常の移動手段がバイクなんで、それで動けばガソリン代かかるし。そっちのほうが不経済。
自転車で行けば運動も兼ねていていいんでしょうけど、元々運動そんな好きじゃないし(苦笑)
「時は金なり」
時間がもったいないです。
行くのはいつも同じスーパー。全国展開しているザ・ビッグと、時々業務スーパー。
それでも家族4人、1カ月の食費は51,625円で済む。
これが自炊の魅力です。
食育
私が子どものころにはなかった言葉なので、いまいち定義を理解していないのですが、Wikipediaによるとこのように書いてあります。
朝ごはんを食べることの大切さ
四季を舌で楽しむ
節約と通じる部分もありますが、日本には四季があります。
春はキャベツ、夏はナスやきゅうりにトマト、秋にはきのこ、さつまいも。冬には大根や白菜。
今は季節に関係なくいつでもほとんどの野菜を買うことができるけれど、やっぱり旬というものがあります。
旬の食材はいいこと尽くし。
- 安い!
- 栄養価が高い!
- その季節に必要な効果がある!
気候に応じて移ろいゆく自然を楽しむのももちろん魅力的ですが、私はやっぱり「花より団子」
舌で楽しむ四季!!
アリですよね!?
おふくろの味を覚えて欲しい
これは食育ともつながる部分があるのですが、私にはおふくろの味と言えるものがありません。実家に帰ったら食べたいもの。あるいは、帰ってきたなぁと実感する料理。
いずれ我が家を巣立っていくだろう子どもたちが、仕事や恋に疲れたとき
「あ、母さんの作った肉じゃがが食べたい」
とか思ってふらっと帰ってきてくれたり。そんでちょっと元気になって帰ってくれたら嬉しいなって今から思っています。
いや、別に肉じゃがが十八番料理ってワケじゃないんですけど(;’∀’) なんかそんなイメージってことで(笑)
そんな何年後かの未来を想像するまでもなく、数日家をあけた後家で飲む味噌汁は「あ~帰ってきたなぁ」ってほっこりします(*’ω’*) 一人旅するくらい旅行好きなのに、やっぱり家のごはんと外のごはんって違うんですよね。
みんなで食べるご飯は都度料理
さて、ここまで延々と自炊の魅力について語ってきたわけですが、私自身料理が得意ではありません。冒頭でお伝えした通り、私は18で結婚するまでキッチンに立ったことはありませんでした。
それでも何とか自炊ができているのは、レシピを探すのが簡単になった時代だからこそです。本当にありがたや(*^-^*)
しかしレシピを探すのは簡単でも、献立を組むのはめんどくさくて…。
そんな悩みを解消すべく立ち上げたのがゆにろぐの日々ごはんレシピ
最短10分で1汁2菜を作ります。詳しくはこちらの記事にまとめましたのでご覧ください^^
バラバラごはんはつくりおき
たった10分でもキッチンに立ちたくないときもあります。
例えば朝。
目が覚めた後、布団の中でごろごろする至福の時間。10分…いや、5分でいいからもう少し寝ていたい!って日もあります。
適当にパンでも食べてって~って言いたくなりますよね。
あるいは残業帰り。
疲れ切ってぐったりしているところで料理なんてしたくない!って日もあります。
そんなときスーパーでお惣菜を見つけたら、思わずカゴに入れたくなっちゃいますよね。
家族そろってお買い物に出かけた日。興奮状態になっているから疲れは感じづらいけれど、車に乗った瞬間ドッと疲れが押し寄せてきたり。
お弁当屋さんやお寿司屋さん、ラーメン屋さんの看板を見つけたら、思わずハンドルを切りたくなっちゃいますよね。
そんなとき、こんな経験ありませんか?
- 順番待ちの列が長くて椅子に座ることもできない
- 食費がかかりすぎて全然貯金できない!
こんな悩みを全部一気に解決しちゃうのがつくりおきです。
つくりおきのメリットはこんなにたくさん。
毎朝だれよりも早く起きて朝ごはん・お弁当を作らなくていい
自分に都合のいい時間に料理ができる
朝から4~7品のおかずを食べるから栄養のバランスがとりやすくなる
疲れて何も作りたくない日でも家ごはんができる
外食代が節約できてお金が貯まる
順番待ちをしなくていいから時間も節約できる
でもつくりおきって難しそう
そう思われる方もいるかもしれません。
でも大丈夫。ゆにろぐのつくりおきで紹介しているレシピは最短15分で4品から作れます。
最近人気のつくりおきの本を見ていると、衛生面にすっごく気を使って『保存容器は傷のつきにくい陶器で。さらに煮沸消毒orアルコール消毒をしましょう』とか書いてあるものもありますよね。これもまた難しそう、面倒くさそうと思う一因だと思います。
が、ゆに家はそんな面倒くさいこと一切していません。
保存に使うのは100円ショップで2~3コ100円で売っているタッパー。一応高温殺菌になる食洗器は使用しますが、煮沸消毒もアルコール消毒もしていません。
一応一品ごとに菜箸を変えたり、肉や魚を切ったまな板で野菜は切らないようにはしていますが、そんなのは普段お料理するときも同じですよね。だから特別なことは何もしていないということになります。
そんなんで大丈夫なの?と心配される方もいるかもしれませんが、案外大丈夫です。基本的には作ってから3~4日。長いものでは1週間ほどかけて食べますが、傷むことはありません。
いや、厳密にいえば傷みそうになったことはあります。が、食べない方がいいレベルになる前に気付きます。気付いた時点で優先的に食べたり、夕食の1品に足したりして食べちゃいます。
こんなざっくりした感じでも大丈夫。ゆに家は4年以上コレでまわっています。
そして食費の節約に成功し、1000万円以上の貯蓄を達成しました。
ここまで自炊の良さをひたすら語ってきましたが、実は1つだけ問題があると感じていることがあります。
メリットたくさんの自炊。でも敢えて言う!たった1つのデメリット
食育になり、旬も楽しめ、節約にもなる自炊。
つくりおきで毎食料理をしなくてもいいよう面倒くささもカバーしたのに、それでも敢えて挙げるデメリット。
それは、舌が家の味付けに慣れすぎてしまって、外ご飯の味付けが濃すぎると感じてしまうこと。
自炊よりは高くつくものの、外食よりは安く済むスーパーやコンビニのお惣菜。
これすらも滅多に買わない理由はコレです。美味しいと味わうよりも先に、味の濃さにビックリしちゃうからほとんど買わないんです。
きっと糖尿病家系の私が徐々に薄味に慣らして、今ではネットやレシピ本で紹介されているレシピの半分の調味料を目安に味付けをしているせいですね。
そのせいか子どもたちに聞くと、はじめの1口は給食ですら濃いと感じることもあるようです。3口目も食べれば慣れるみたいですけど。
始めは節約がきっかけだったはずなのに、今では家のごはんの方がいいから外食を滅多にしなくなっちゃいました。
けど、1つのものごとには必ず良いことと悪いことの両側面があります。
自炊の場合は
- メリット=節約・食育
- デメリット=面倒くさい
同じように、外ご飯の味付けが濃すぎると感じてしまうデメリットにもちゃんと良い面があります。
味の違いがわかるようになる
むくみを減らす
肥満を起こしにくくなる
生活習慣病のリスクを低くできる
つまり、健康に気を使った食事ができるということですね。
あら?デメリットよりもメリットのほうがたくさんじゃない!
自炊をすることのデメリット=面倒くさいも、つくりおきをしておくことで大部分軽減できる。
つまり、やっぱり自炊はオススメってことですね!
ムリをしない自炊のススメ
ということで、まとめ!
自炊には節約・食育・健康などのメリットがたくさん!
料理の面倒くささはつくりおきでカバー!時間を操れ!!
重ねてになりますが、ムリは絶対続きません。
でも、自分に合っているか合っていないかは、やってみないとわかりません。
最初はムリと思っても、やってみると思ったいたよりずっとラクかもしれませんよ。
食費にかける割合を収入の15%にして貯める体質になることを目標にちょっと頑張ってみたら、いつの間にか当たり前に変わっているかも(*’▽’)
ゆにろぐの日々ごはんを通じて、少しでもそのお手伝いができればいいなと願っています。