貯金をしたい・節約をしたいと思ったとき、真っ先にそのターゲットとなりやすいのが「食費」
食費を減らすためには、外食費を減らすのが最も効果的です。
週3は外食で貯金とは縁遠かった我が家が、ほぼ完全自炊の後1500万の貯蓄を達成できるまで実践したテクニックをご紹介します。
外食をしないためにやること5選
日常的に外食していると、自炊することへの心理的ハードルが非常に高く感じられてしまいます。まずは無理せず外食をしない生活に移行できるよう、今すぐやるべきことを5つピックアップしました。
- 外食しなければならない時間帯の外出はさける
- お弁当やお菓子を持って出かける
- 夕食を用意しておいてから出かける
- 手のかかる自炊はしない
- 冷凍食材やレトルト食材をストックしておく
1つずつ詳しく解説をしていきますね。
外食しなければならない時間帯の外出はさける
一般的な人は1日3食、朝昼晩と食べているでしょう。時間にすると7時、12時、18時頃でしょうか。時間は多少前後はするでしょうが、食事の時間というものは決まっているものです。
7時に食べる朝食はまだ起きたばかり。営業している店も少なく、外出していることは少ないでしょう。つまり昼食時である12時と、夕食時である18時には家にいるようにすればいいのです。
買い物に出掛ければならないのであれば、少し早く家を出て開店と同時にお店に入れば、1時間買い物をしても昼食まではまだ1時間あります。昼食後すぐに家を出た場合は、たっぷり4時間買い物を楽しんでもまだ時間があまります。
お弁当やお菓子を持って出かける
食事時の外出をできるだけ避けると、少なからず行動に制限が出てしまいます。帰るはずだったのに予定が押してしまって帰れずに外食になってしまう…そんなときもあるでしょう。
そんな時に備えておすすめしたいのが、お弁当やお菓子を持って出かけること。
お弁当といっても朝から何時間もかけて凝ったキャラ弁を作る必要はありません。一口サイズで食べられるおにぎりを何種類か、水分補給の水筒と共に持って出掛けましょう。
サンサンと降り注ぐ太陽の下、そよぐ風を感じながら食べるおにぎりは、それだけでとっても特別おいしく感じられるものです。
個包装のお菓子をバッグに常備しておくと、小腹がすいた時の買い食いもなくなりますよ。
夕食を用意しておいてから出かける
外に出かけるというものは疲れるものです。その理由がどれだけ自分のしたいことで望んで出かけたものであったとしても、心は満たされても体はぐったりと疲れてしまうものです。
外出先での帰り際、疲れた体で食事の準備をしなければならないと思うと億劫で、楽をしたいと思うのは当然のことです。
そんなときでも、あらかじめ温めるだけ・ 焼くだけの夕食を準備しておけば、帰っても疲れた体に鞭を打って夕食の準備をする必要はありません。
外食に比べれば、温めるだけ・焼くだけですらめんどくさいのだと思うことでしょう。
それでも準備しておくと、せっかく準備した食材を傷ませてしまうわけにはいかないという意識で何とか外食をせずに帰ることができます。
そんなことが何度か続くと、夕食時お腹がすいてイライラする人の多い中ぐずる子供をなだめすかしながら長い行列に並ぶよりも、家に帰ってから部屋着に着替えている間にでも夕食の準備ができあがることの方が楽だと実感できます。
一度実感してしまえば、楽をするための外食はグンと減らせます。
手のかかる自炊はしない
食費を節約しようと思うと、とにかく自炊!と意識の働く方も多いでしょう。自炊=手がかかるもの・めんどくさいものと固定概念すらあるかもしれません。
しかし、そんな思い込みはきれいサッパリ捨てましょう。
白米の上に卵を落として醤油をかけただけの卵かけごはん、納豆をかき混ぜてキムチと一緒に盛り付けただけの1品も”自炊”です。
また、面倒なこと・楽しくないことを楽しむためには、その過程をゲーム化することで楽しいことに置き換えることができます。
家事ヤロウに出演している料理研究家の和田明日香さんが、お米を炊き始めてから炊き上がるまでの時間に一食分のおかずを準備するコーナーが人気です。実際にやってみると、一般的な料理の腕があれば一汁三菜を作るのにちょうど良い時間だとわかります。
間に合えば「勝ち」、間に合わなければ「負け」。おかずを盛り付けたと同時にごはんが炊けた音が鳴れば快感です。得られる報酬は炊き立てのおいしいご飯です。
1時間も2時間もキッチンに立ちっぱなしにならなければならない手の込んだ料理はしない。そう決めてしまうだけでも、自炊へのハードルはグッと低くなります。
冷凍食品やレトルト食品をストックしておく
温めるだけ・焼くだけで調理が完了する冷凍食品やレトルト食品をストックしておくと、料理がめんどくさいと感じるときにすぐに食べられて便利です。
冷凍食品やレトルト食品は、持ち帰りの弁当や総菜、ファーストフード店のテイクアウトと並ぶ中食。自炊よりも費用は掛かりますが、外食をするよりも経済的です。
調理や片付けの手間が減らせる上、生鮮食品のように食材を傷ませる心配がない点も大きなメリットです。古いものから食べていき、食べたら新しく購入して常に一定量を確保しておくと、災害時の備えにもなります。
外食しないことで得られた5つのもの
まずは週3回の外食から週2回の外食へ。週2回から週1回へ。
外食から中食へ、そして自炊へと少しずつではあるものの、外食をしない生活に移行していったことで生まれた変化をご紹介します。
- お金
- 時間
- 段取り力
- 健康への意識
- おふくろの味を教えられる
一つずつ詳しく解説していきますね。
お金
外食をしなくなって得られるものの筆頭は、やはり「お金」
外食を控えたいと思う理由が食費の削減ですので、削減した結果お金が貯まるというのは当たり前ですが嬉しいものです。
1食にすればたった200円の節約だったとしても、30日間毎日外食をしなければ6,000円の差。1年間では73,000円もの差になります。4人家族であれば292,000円です。
それだけの金額があればちょっといい宿に泊まる家族旅行もできますし、高配当利回りの株式を購入することもできます。
最初はほんの少額でも、少しずつお金が溜まっていくと貯まる快感が味わえますよ。
時間
外食をしようと思うと、店に行くために身支度をして、時間とお金を使ってお店まで足を運ばなければなりません。ようやくお店についたと思っても長い行列があれば自分の番が来るまで待たなければなりませんし、ようやく席に着いたと思っても注文を選んでテーブルに配膳されるまでさらに待たなければなりません。
一方外食をしなければ、部屋着のまま家から一歩も出る必要はありません。買い置きのワンプレート冷食をあたためるだけなら、冷凍庫から出して食卓に配膳するまで4分もかかりません。
空いた時間を使ってお子さんと遊ぶ時間を増やしたり、収入を増やすためのスキルアップに使ってもいいですね。
段取り力
外食をしなくて済むように外出の予定を組んだり、購入した食材を傷ませないように自炊をしたりすることで、自然と先を見通し効率よく物事をこなしていくための段取り力が身につくようになります。
段取り力は働き方改革が叫ばれている現代において非常に重要視されている能力です。変わらない仕事量を、より短い就業時間でこなすことが求められるからです。
また高められた段取り力は心のゆとりを生み、周囲に気を配ることができるようになります。状況の変化にも敏感になるため、急なトラブルにも柔軟に対応しやすくなります。
健康への意識
自炊に慣れて自分好みの味付けがわかってきたとき久々に外食をすると、その味付けの濃さに驚きます。
最近は全国に展開しているような外食チェーン店ではメニューと共に小さく成分表やカロリー、塩分が記載されています。
厚生労働省の推奨する1日の塩分摂取量は男性7.5g・女性6.5g未満ですが、これを下回るメニューを探すのは難しいです。一見健康そうに見える「野菜たっぷり」系メニューでも、7.8gと1食で1日分の推奨摂取量を超えてしまうのです。
人間の脳は、薄味の料理は美味しいと脳が感じるまでちょっと時間がかかります。しかし味が濃いと、一瞬で美味しいと感じるようにできているのです。
そのため外食は誰でもすぐおいしいと一瞬で感じてもらえるよう、味付けが濃い目に作られています。
また自炊をするために食材を買おうとすると、すべての野菜や果物、肉や魚にも産地が記載されていることに気付きます。鮮度はもちろん、どのような成育環境で育ったのかまで売りにしている食材を毎日目にしていると、これまで気にしていなかった外食に使われている食材についても自然と気になるようになってきます。
おふくろの味を教えられる
親元を離れて暮らすようになると、ときどき無性に恋しくなるという「おふくろの味」
私は学校が終わったらカップラーメンを食べてバイトに行って…という生活をしていたため、懐かしく思い出せるようなおふくろの味というものがありません。そのせいか「おふくろの味」というものに憧れがあります。
とはいえ、結婚するまで料理などしたこともないし、20年近くたった今でもレシピを見ずに作れる料理は数えるほど。毎日の食事はCOOKPADや料理系アプリを見ながら作るものばかりです。
それでも自然と調味料の量は我が家好みに調整しますし、繰り返し作るお気に入りメニューもいくつかあります。
我が家の子ども達が自立して家を出ていくのは数年後。
「おふくろの味が恋しい」と思ってくれるかはまだわかりませんが、たまに「久々に母の作った〇〇が食べたい」と言われると嬉しくなります。
外食しない生活で自然と外食をしたくなくなる
外食をしなくなり自炊に慣れてくると、自然と外食をしたくなくなってきます。
- お金がかかる
- 時間がかかる
- 味が濃い
- カロリーが高い
- 栄養が偏っている
- 衛生面への心配
- 食材への信頼
外食をしなくなったことで得られたものと対になりますが、自炊のメリットを日常的に得られるようになると、外食をすることへのデメリットが気になるようになります。
もちろんこれらは周知の事実ですので、今更改めてデメリットと挙げ連ねるほどのものではないと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、頭で理解していることと、本当に心から納得し腑に落ちるというものは違うものです。百聞は一見に如かずというように、自分の身体で身をもって自炊のメリットを体験することで、 外食を減らすことができるようになります。
外食は計画的に楽しむと満足度爆上げ
冒頭で食費を下げるためには外食を減らすのが1番とお伝えしましたが、食費を減らしたいと考えた時に我が家では外食費は「食費」と考えることをやめました。
外食費は「レジャー費」です。
「食費」だと生きていくために必要なものだからと甘えも出てきますが、「レジャー費」はあくまで遊興費。遊びに興じるお金のため、必要最低限のお金ではなく、余剰資金で賄うものだという意識が自然と働きます。
家計簿なんて面倒くさいものつけていないよ、という方もいらっしゃるでしょう。はじめはそれでもかまいません。
なぜなら、外食をしないことでお金が貯まるようになってくると、最初は面倒だと思っていた家計管理にも興味が出てくるようになるからです。
外食をする際に守ってほしいルールはたった1つ。
予算を決めて守る
これだけです。
あらかじめ決めておいた予算内に収まるようであれば、ファーストフード店であろうが高級すし店であろうがどこで外食を楽しもうがOK
自分では決して作らないような手の込んだ料理を食べれるのも、自分では思いもつかなかったような食材の組み合わせや味を味わえるのも、質の高いサービスを受けるのも、特別な日の特別な雰囲気を楽しむのも自由です。外食には自炊では得られないメリットがあるのも確かなのです。
- クーポンを使って安くする
- 高還元率のクレジットカードで支払う
- キャンペーン中のバーコード決済で支払う
- 株主優待制度を利用する
このような工夫をすることで、予算内だった外食費をさらに抑えることもできますよ。
我が家では株主優待制度を利用して外食費を浮かし、浮いた外食費は旅行用積立に回して家族旅行を楽しんでいます。
外食を減らしたいなら意識を変えよう
食費節約のために外食はしない!と決めてしまうと、節約=楽しくないもの=自炊は楽しくないものという思考回路ができてしまいます。
無理な我慢はストレスを生み、ストレスから衝動買いなどの無駄遣いが生まれてしまいかねません。
外食をせず食費を減らすために必要なのは、
「外食=楽をするもの」
ではなく、
「外食=楽しむもの」
への意識改革です。
ただただひたすらに節約!と思うのではなく、メリハリをつけた家計で楽しく家計管理をして、笑顔で過ごせる毎日をかさねていきましょう!
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