先日「洗濯機の寿命は6~10年!買い替えサインと修理費用の目安」という記事をUPしましたが、そもそもなぜあんなに調べたのかといえば、家で使用している洗濯機からすごい音がしたから。自己診断の結果は異物の混入とベルトの寿命でした。
セルフリペアも検討しましたが、購入からほぼ10年経過していたこと&洗剤自動投入の洗濯機が欲しかったことから買い替えを決断。
新たな洗濯機を選んだ際のポイントと、実際に使用してのレビューを公開します。
new洗濯機【ビートウォッシュ BW-X120F】を選んだポイント
新しく購入した洗濯機は日立のビートウォッシュ BW-X120Fです。
公式発表の製品特徴は下記のとおりです。
- 液体洗剤・柔軟剤の自動投入を採用した全自動洗濯機
- AIお洗濯を搭載、洗剤の種類や布質・汚れの量などに合わせて洗い方や運転時間を自動で判断
- 大流量・高濃度で洗い予洗いの手間を減らす「ナイアガラビート洗浄」
- つけおきし、黄ばみを落とす「つけおきナイアガラビート洗浄」も搭載
初めからこの機種がいいと決めていたわけではないのですが、これからご紹介する4つのポイントをすべて押さえた洗濯機がこの【ビートウォッシュ BW-X120F】だけだったので、必然的にこの機種となりました。
それでは早速新しい洗濯機を購入する際に選定した4つのポイントをご紹介したいと思います。
new洗濯機は【縦型】を選んだ
洗濯機は縦型とドラム型の2つのタイプがあります。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
我が家のnew洗濯機として縦型を選んだ理由は次の4つです
縦型を選択する最大の理由は「洗浄力の高さ」
逆にドラム式を選択しない最大の理由は、乾燥機を使わないからでした。
縦型のデメリットであるドラム式よりも節水性に劣るという点は、洗濯時に風呂水を使うことで節水が可能&水温が高くなることで洗浄力UPが期待できます。
衣類が絡みやすく傷みやすい・大きな洗濯物の出し入れがしにくいという点については、先代洗濯機と比べての感想になってしまうのですが、かなり改善されていると感じます。
前はワイシャツを引っ張ると袖部分にフェイスタオルやハーフパンツのウエストの紐が絡みついていて、取り出すのにも一苦労でしたが、new洗濯機はワイシャツもフェイスタオルもハーフパンツもスルスルと1つずつ洗濯機から取り出すことができ、絡まりあっているということがありません。
new洗濯機は【液体洗剤・柔軟剤自動投入】は大容量タンクを選んだ
液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能は、手間とお金をかければ多少延命が可能になる先代洗濯機から買い替えを選んだ最大の理由です。洗剤・柔軟剤の自動投入機能で得られるメリットは次の3つです。
液体洗剤・柔軟剤自動投入のメリット①洗濯にかかる時間を大幅に短縮できる
洗濯にかかる時間というと、予洗いや干す時間・取り込んだ洗濯物をたたむ時間を想像する方が多いでしょう。しかし各回毎には短時間でありながら、累積するととてつもない時間になっている時間というものが存在します。
それが「洗濯量に応じた洗剤・柔軟剤を投入する時間」です。
洗濯機をセットする際、洗濯物を洗濯機に入れ洗剤と柔軟剤を投入するまで、洗濯機のスイッチを入れ計量し使用する水量が表示されるまで10秒ほど。表示された水量に合わせて洗剤・柔軟剤の量を計ってそれぞれの投入口に入れるまで各10秒ほど。計30秒ほどの時間が洗濯機を回すごとにかかっていました。
1日2回洗濯機を回していたため、毎日1分。1年間で365分=6時間5分、10年間で60時間50分もの時間が失われたことになります。
洗剤・柔軟剤の自動投入機能はこの時間を0にすることができます。
代わりに自動投入部の掃除が必要になる点がデメリットではありますが、頻度は2~3ヶ月に1回。タンクを洗ってお湯をセットして4分かけて経路を洗浄するだけ。タンクを洗う時間を入れても1回6分、1年で24分、10年でも4時間です。
作業時間1/15と大幅に短縮できる計算になりますが、自動投入機能のない洗濯機も洗剤投入口は同じくらいの頻度で同じくらいの時間をかけて手入れしなければならないから実質0と思っていいでしょう。
液体洗剤・柔軟剤自動投入のメリット②洗濯機本体の寿命を延ばす
洗剤は洗濯の必需品。たくさん入れた方が汚れもよく落ちると思われがちですが、これは勘違い。
各洗剤メーカーが設定している規定量を超えて洗剤を入れても洗浄力はほとんど変わらず、そればかりか洗剤が洗濯機に残ることによって雑菌が繁殖する原因になります。内部にまで侵食したカビは槽洗浄でも落とすことはできず、洗濯機の買い替えを検討せざるを得なくなってしまいます。
この他にも衣類の色落ちや痛みの原因になったり、洗剤成分が衣類に残ることで肌にダメージを与えたりといいことなし!
逆に言えば、適切な量の洗剤・柔軟剤の使用は、洗濯機本体の寿命を延ばし、衣類の寿命も延ばすことに繋がるのです。
洗剤・柔軟剤自動投入機能は、洗濯機が洗濯量から導き出した水量に応じて適切な量の洗剤・柔軟剤を自動で投入してくれる機能です。決して安くはない洗濯機だからこそ、少しでも長く使えると嬉しいですよね。
液体洗剤・柔軟剤自動投入のメリット③洗剤・柔軟剤の置き場所を取らない
洗剤・柔軟剤自動投入機能のついた洗濯機メーカーが大々的に宣伝しているメリットです。
洗剤・柔軟剤を洗濯機にセットしておけるため、洗濯機の近くに洗剤・柔軟剤を置いておく必要がなくなります。
我が家では洗濯機横にある洗面所の引き出しに入れています。
メインで使う液体洗剤・柔軟剤は自動投入ですが、たまに使うおしゃれ着洗い用の洗剤や漂白剤は自動投入に対応しておらず、使用する都度自分で入れる必要があるため完全にゼロにすることはできません。とはいえ、どれもメインで使用していた洗剤ボトルほどの大きさはなくコンパクトなので、かなりスッキリしました。
個人的には洗剤・柔軟剤を変えたいと思ったときに割高なパッケージ版を買わずに、最初から安価な詰め替え用が購入できるのが嬉しかったです
液体洗剤・柔軟剤自動投入タンクは大容量タンクを選んだ
そんな便利な液体洗剤・柔軟剤自動投入機能ですが、無尽蔵に洗剤・柔軟剤を投入できるわけではありません。当然それぞれにタンクが備わっていて、あらかじめ洗剤・柔軟剤を入れておく必要があります。
このタンクの量が大きかったのが日立の「ビートウォッシュ BW-X120F」でした。
メーカー | 機種名 | 洗濯機容量 | 洗剤タンク容量 | 柔軟剤タンク容量 |
---|---|---|---|---|
パナソニック | NA-FW90K9 | 9kg | 390ml | 490ml |
東芝 | ― | ― | ― | |
日立 | BW-X90G | 400ml | 500ml | |
パナソニック | NA-FA120V5 | 12kg | 920ml | 590ml |
東芝 | AW-12DP1 | 400ml | 500ml | |
日立 | BW-X120F | 1000ml | 700ml |
実際にどれくらいの差になるのか、最大タンクの日立BW-X120Fと、同じ洗濯機容量で最も少ないタンク容量の東芝AW-12DP1を、我が家で使用している洗剤・柔軟剤に当てはめて計算してみます。
液体洗剤は2021年「LDK」洗濯洗剤のおすすめランキング18選で見事1位を獲得した「アタック3X」
柔軟剤は衣類についた汗臭や体臭はもちろん、柔軟剤の強い香りも苦手な方のために開発された「ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ」
洗剤は水30Lに対して24ml、柔軟剤は水30Lに対して10mlが標準使用量になります。
メーカー | 洗剤タンク容量 | 柔軟剤タンク容量 | 標準使用水量 | 洗剤回数 | 柔軟剤回数 |
---|---|---|---|---|---|
東芝 | 400ml | 500ml | 139L | 4.4回 | 10.7回 |
日立 | 1000ml | 700ml | 123L | 7.1回 | 17.0回 |
洗濯回数にして洗剤は約3回、柔軟剤は約7回の差となることがわかりました。
※標準使用水量はメーカー発表の数字を引用
回数が多ければ多いほど洗剤・柔軟剤を補充する回数は少なく済みます。1日1回洗濯をする家庭であれば、日立は洗剤は1ヶ月に4回・柔軟剤は1ヶ月に2回弱補充すればいいのに対して、東芝は洗剤は1ヶ月に7回・柔軟剤は1ヶ月に3回補充しなければなりません。
手間は少なければ少ないに越したことはないので、大容量タンクの日立12kgを選択しました。
new洗濯機は【内蓋付き】を選んだ
縦型洗濯機には、蓋を開けると直洗濯槽があるタイプと内蓋があるタイプの2種類があります。
これまで使用していた洗濯機は内蓋がないタイプで直洗濯槽でしたが、今回は内蓋があるタイプを選びました。
内蓋を開けるという1作業が加わるためこれまでは面倒だと感じていたのですが、内蓋があると運転時の静音性が向上し、水しぶきの漏れも防げるとのこと。
10年近く使ってきた先代洗濯機は月1洗濯槽クリーナーしたり割とこまめに掃除をしていたはずですが、手が届かない洗濯機本体の裏側に飛んでしまった水しぶきからカビが発生してしまっていました。見えるのに掃除ができない。これは本当にストレスでした。。。
手の届かない部分は写真も暗くなってしまってうまく撮れなかったので、見える部分のみの写真ですが、この感じが手の届かないところまで続いています。。。
内蓋付きの洗濯機に買い替えて、洗濯の度に内蓋を開ける・閉めるという1作業加わったわけですが、1秒もかからない動作のため負担に感じることはありませんでした。そして購入・設置から半年以上経ってもカビ知らず。
<写真>
1週間ほど前にホコリが気になったので雑巾でサッと拭いた程度です。
洗濯機は【内蓋付き】を選んで大正解でした。
new洗濯機は【12kg】を選んだ
先代洗濯機は9kgだったので、4kgアップです。
洗濯機が最もコスパ良く選択ができるのは、洗濯機容量の8割程度が目安です。9kg洗濯機の場合は7.2kg、12kg洗濯機の場合は9.6kgとなります。
洗濯物は1日1人1.5kgが一つの目安となりますので、4人家族の我が家は6kg。計算上では9kg洗濯機で十分ですが、現実はそう簡単な話ではありません。
子どもは部屋着、制服に加えて体育のときに着る体操着やプールセット、部活のときに着る練習着やユニフォームを出しますし、私も毎朝運動をするようになって部屋着の他に1セット。週2回筋トレをする日は更にもう1セット運動着を洗濯物を出します。
子どもが小さい頃は1つ1つのサイズは小さかったですが、今や二人とも私より大きく育ってくれたため、全てしっかりと大人サイズの衣類が洗濯物として出てきます。総量にして洗濯籠2つ分。
9kgの洗濯機ではどうみても1回で回すことができず、毎日2回に分けて洗濯しなければなりませんでした。
12kgの洗濯機になり2回に分けなくてもよくなったかといえば…1回だとぎゅうぎゅうになりそうで2回に分けることの方が多いですが、1回で回せる日もできました。あと布団の敷パッドもシングル4枚なら1回で回せるのは大きい!(9kgは3枚はちょっと余裕なかった)
洗濯物は1日1人1.5kgが一つの目安といえども、実際には1人1.5kg以上の洗濯物が出ている。そしてリビングの大きな掃き出し窓のカーテンも2ヶ所分を1回で楽々洗えるようになったことから、new洗濯機は【12kg】を選んで正解でした!
買った時点では考慮しなかったけど進化を感じた「糸くずポケット」
洗濯機を購入する時点では
- 縦型
- 液体洗剤・柔軟剤自動投入機能付き
- 内蓋付き
- 12kg
という4つの譲れないポイントで1機種に絞られてしまったため考慮していなかったですが、購入後よかったと思った点。それは「糸くずフィルターの掃除のしやすさ」
従来の洗濯機は洗濯機からプラスチックのカバーを外して、ネット状の糸くずポケットを手でひっくり返してゴミ箱に入れるという手間がかかっていましたが、新しい洗濯機はカバーのみ。糸くずポケットをスライドさせ、ゴミ箱の上で逆さにすればポロっと糸くずが落ちてくれます。
小さな変化ですが、毎日のことなので小さなストレスが減りました。
【洗濯機】洗剤自動投入の縦型12kgを選んで失敗した点
ここまで新たな洗濯機を洗剤自動投入の縦型12gにしてよかった点ばかり紹介してきますが、唯一失敗したな…と思った点もありますのでご紹介しておきます。
失敗した点、それは「搬入経路の確保」です。
我が家の洗濯機置き場は2階です。そう、階段を上らなければならないのですね。
洗濯機売り場で専用メジャーをもらい、玄関から階段を行ったり来たりしてギリギリ行けるだろうと判断して購入したものの、いざ設置に来てもらうと
「厳しいですね…」
どうやら洗濯機の持つ場所を変えれば上がっていけるだろうと思った階段の踊り場部分が、人が上がるように洗濯機本体も回転しなければ搬入できないとのことでした。業者の方の判断では階段の手すりがなければイケるだろうとのことで、結局その日は一旦引き上げてもらい、後日手すりを外したところで再度配送に来てもらい、ようやく設置と相成りました。
ドラム型洗濯機と比べると小型の縦型洗濯機ですが、12kgともなるとさすがに本体サイズも大きくなります。搬入経路はしっかりと確認しないとダメですね。
自己判断に不安があるようであれば、事前にプロに搬入経路・設置スペースの確認をお願いしましょう。店舗購入はもちろん、ネット購入の場合でも事前に確認してくれるサービスがあります。有料・無料は店舗によって異なりますので、購入前に確認しておきましょう。
【総評】新しい洗濯機は洗剤自動投入の縦型12kgにして正解だった!!
6年~10年と長い期間毎日使う洗濯機だからこそ、本当に納得したものを使いたいですよね。洗濯機を選ぶ際は
- 縦型・ドラム型
- 液体洗剤・柔軟剤自動投入機能の有無
- 洗濯容量
この3つの違いを軸に、自分にとって譲れない機能を足し算していくと自ずと機種が選定できますよ。
洗濯機の価格は安くても数万円~数十万円。定期的に買い替えなければならないものだから、ライフプランニングでしっかりと資金計画を立てておけば慌てることもありません。
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