ブログを続けられる人と、途中でやめてしまう人。その差はどこにあるのでしょうか?
いくつものブログを立ち上げ、何度も辞めてはまた始めてを繰り返してきた私には、ブログを楽しめるかどうかの差だと思えるのです。
では楽しくブログを続けるためには何が必要なのか?
書きたいほどのネタがたくさんあること? 誰より深い知識があること? 読者がいること? 稼げること?
その答えは、どれも正解です。
正しくは、全てが揃っていなければ楽しくブログを続けることはできないです。
書くネタがないのは苦しいことですし、ネタがあっても知識がなければ記事を書くことはできません。せっかく書いたのに誰にも読んでもらえないのではやる気は失せ、こんんなに頑張っているのに…と落ち込む。楽しくない。
これがブログを続けられない理由です。
しかし安心してください。それは決して恐れることではありません。
だって、全てを手に入れれば楽しくブログを続けられるということがわかっているのですから。
ブログの本分は文章。目を引くキャッチーなタイトルもアイキャッチも必要ですが、やはり肝心なものは文章です。
その文章をうまく書く技が集約されているのが、今回ご紹介する『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』なのです。
- 他人の文章の上手さに嫉妬したことがある
- ブログを始めたいけど何を書いたらいいかわからない
- 自分には発信力はないとおもっている
- 書くネタはあるのに書けない
- 最近ブログが楽しくない。辞めようかな…と思う
『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』はどんな本?
メール、ブログ、Facebook、メルマガ、論文、セールス文、社内レポート、企画書…あらゆる文章がスラスラ書ける5つのステップ!
- 外部の情報収集(ネット、本、テレビ、新聞)
- 内部の素材集め(自分の中の情報整理)
- 素材を表(見取り図)で可視化
- フォーマットに落としこむ(5つのシーン別)
- 磨き上げる(テクニック)
読んだその日から実践できる!文章作成のプロが伝授する、超・文章力上達法。
引用:amazon商品紹介
著者 山口拓朗さんは伝える力“話す・書く”研究所所長
山口拓朗さんは伝える力“話す・書く”研究所所長。出版社で雑誌記者を務めた後、2002年にフリーライターとして独立されています。20年間で2,400件以上の取材・執筆歴をもった文章作成のプロです。
現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて「伝わる文章の書き方」「ウェブ&ブログの書き方」「売れる文章&コピーの作り方」「好意と信頼を獲得するメール文章」等の実践的ノウハウを提供。ブログを仕事につなげたい人のためのライティング塾も運営されています。
「うまい文章」とは、「目的を達成できる文章」
「うまい文章」とは、「目的を達成できる文章」
筆者はこう定義しています。
では目的を達成できる文章とは、どういう文章なのか。私のこれまでのブログ運営について、本書を読むことで得ることの出来た目からウロコの気付きとともに読み解いていきます。
突然ですが、私は過去に数十冊の小説を自費出版をしたことがあります。いわゆる同人誌というものなのですが、当時は1冊あたり数百人の方に購入していただきました。
そのとき読者の方に「じゅんさんの文章は文字が映像で浮かんでくる!めちゃめちゃ萌えました!」と感想をいただいて、すごく嬉しかったのを今でもはっきりと覚えています。
私は小説を書く際には、自分の頭の中にある映像を文章化するタイプ。少しでも違和感なく読めて、この頭の中にある萌えをわかって欲しい!萌えて欲しいと思って書いていたので、その目的がしっかり達成させることができていたのです。
しかしブログを書くようになった現在、文章を書くことは好きだし、ある程度の技術力もあると自信も持っていたはずなのに、どうしても自分の書く文章がしっくりとこなかったのです。
先日twitter企画でブログの評価をしていただいた結果、私のブログは最低ランクのE評価。もっとユーザー目線で、まともな記事を1つでも良いから書くようにとアドバイスを受けました。
それはもうめちゃくちゃヘコみました。ブログ全消ししようかとも思いました。
けれど丁寧に技術的アドバイスもいただいたのに、それってすごく失礼なこと。伸びしろがあるって思えば、やるべきことが明確になっている分ラクなはずだと思い直しました。
そんなとき、今回ご紹介する本『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』に出会ったのです。
『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』を読んで、私はようやく感じていた違和感の正体に気づくことができました。評価Eでヘコんだ理由がわかりました。
小説は自分の頭の中を書き出して伝えることが目的。それはすなわち、ひたすら自分との向き合いです。
しかしブログの文章は、読み手を意識した文章でなくてはならない。読み手にその記事で伝えたいことが伝わって、初めて意味のある文章になるという事実です。
酷評を受けたレシピ記事も、自分の中ではユーザー目線も意識したつもりでした。1品ずつではなく、献立別に見れることで作り方のページを複数開いて、料理しながらページを行ったり来たりしなくていいレシピ。金額別に探せる、食材別に探せるレシピ。
けれどそれは使い慣れたユーザー(私)であればメリットはあるものの、そもそも読者がつかない、読まれない記事。読者に読みたいと思わせることのできない、スタートラインにすら立っていない記事だったのです。
「目的を達成する文章」
美しい日本語や表現スキル。それは確かに小説を書くなら必要だったものだけど、ブログを書くために必要なのは相手の心を動かす文章術。この差異をしっかりと感じられた時点で、本書は良書だと確信できました。
ではどうしたら相手の心を動かし、自分の目的を達成できる文章が書けるのか?
7章69項目から構成される「うまく はやく 書ける文章術」から、3つご紹介したいと思います。
- 文章作成は「疑問」から始まる
- 「書く前の準備」に力を入れる
- 技術力・表現力を上げてよりうまい文章を書く
1つずつ詳しく見ていきましょう。
文章作成は「疑問」からはじまる
ブログを執筆は、キーワードの選定から始まりますね。しかしそのキーワードを決めるためには、そもそも候補となるキーワードを見つけなければなりません。
自分が検索した時には、何というキーワードで検索したかメモをしておくという部分にも通じます。疑問を持った瞬間から情報収集アンテナが張られる。
たとえば、もう何年も前から少子化が叫ばれている日本。学校のクラス数も減って、統廃合のニュースにを見れば、確かに減ってるよなぁと思うでしょう。しかし、自分が、あるいは妻が妊娠した途端、街中を歩く妊婦や子どもが目に付く。こんなにもいたのかと、その多さにビックリしたという経験はありませんか?
あるいは、本屋に貼られたとある作家のサイン会の告知ポスター。自分の好きな作家でなければ、一瞬見た次の瞬間には誰のサイン会だったかすら記憶に残らないでしょう。
しかしそれが同僚が好きだと言っていた作家のサイン会だったらどうでしょうか。教えてあげようとその場でポスターを写真に収めたり、記憶に残して伝えたりしませんか?
情報収集アンテナを張るとは、普段ならば気付かずに通り過ぎてしまうことに対して感度を上げ、気付きを生むことです。そしてそれは「疑問」から生まれるのです。
この項目については更に詳しく書かれた「9マス」で悩まず書ける文章術 で更に詳しく掘り下げられています。併せて読むと、より情報収集アンテナを張るポイントを見つけやすくなるでしょう。
「書く前の準備」に力を入れる
人に伝えるための文章を書くプロセスの中で、文章を「書く」はたった2割。残りは書く前の事前準備で、それが8割も占めている。
ではその8割とは、具体的にどのようなことをすればいいのか。
- 読者のターゲットを明確にする(ペルソナの設定)
- 読者のニーズを把握する(キーワードの選定)
- 文章の目的を明確にする
- 読者の反応を決める
- 文章の切り口を工夫する
- 文章のレベルを決める
- 文章のテイストを決める
3つめの「文章の目的を明確にする」と4つめの「読者の反応を決める」は似ていますが、よりゴールを明確化するためのプロセスになっています。
書くだけで願いが叶うノート術や夢を叶える手帳でも知られていますが、未来を明確に想像することから夢を叶える一歩が始まるのです。つまり明確な読者の反応を決めることこそ、うまい文章を書くための道しるべになるのです。
技術力・表現力を上げてよりうまい文章を書く
7章の内、最後の3章で書かれているのが技術力・表現力をあげるための文章術です。
- 結論優先型
- 物語型
- 列挙型
- 主張型
この4つに大分されるフォーマットをどう使いこなすか?どのフォーマットで書くのが適しているのか。
読者の心を動かす、心が動かされる文章にはどんな秘密が隠されているのか。
推敲の際にはどこにポイントをおいて推敲していけばいいのか。
これらのことが細かく例をあげて説明されています。
詳しく書くとネタバレになってしまうのであまり書けないのですが、私はこれだ!と思ったいくつかはコピーしてデスクマットの下に入れ、いつでも見返せるようにしておきたいと思いました。
『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』を読むと、ブログをもっと書きたくなる
あなたは「何を書けばいいかわからない」と手が止まっていませんか?
あなたは「自分の文章は読みにくい」と悩んでいませか?
ブログで稼ぐ方法はネットにあふれています。これどっかのサイトでも見たな…という記事がたくさんあり、自分の書くブログも有名なブロガーの二番煎じ、三番煎じだと感じたこともあるのではないでしょうか?
しかし「何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術」を読むと、本質的な部分をしっかり理解することができます。人に伝えたいことを伝える技術を身につけ、目的を達成できるオリジナリティあふれる文章を書くことができるようになります。
私自身まだまだ勉強中なので、この本のすばらしさがうまく伝えられている自信がないのですが(;´∀`)ひとまず図書館で借りた本だったので買おうと思っています。全部読んで内容がわかっているけれど、手元に置いて、何度でも読みたい!読み返したいと思える良本でした。
ブログを書くことを楽しみたい・追求したいブロガーさんに、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
何を書けばいいかわからない
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