冷蔵庫の寿命は8年～12年！買い替えサインと修理費用の目安

最近なんだか冷蔵庫の調子が悪い…？
寿命を知らせる買い替えのサインなのか、それとも修理で対応できるのか？修理にかかる費用からお得に買い替えられる時期、洗濯機の寿命を延ばす使い方のコツまで徹底的に調べました！

冷蔵庫の寿命は8年～12年

冷蔵庫の寿命は8～12年です。
国税庁が定める冷蔵庫の耐用年数は6年。メーカーの部品保有期間は9年としているメーカーが多いですが、標準使用期間が7年と定められている洗濯機とは異なり、設計上の標準使用期間は定められていません。

冷蔵庫は20年、30年使っているという家庭もあり、9年を過ぎたからといって危険！すぐに使用を中止したほうがいいということではありません。事故や不具合が起こる可能性が高くなることを示していますので、異常がないか確認しながら使うと安心です。

冷蔵庫の寿命を知らせる買い替えサイン

毎日の生活に欠かせない冷蔵庫だからこそ、完全に壊れてしまう前に買い替えや修理を検討する必要があります。具体的にはどのような症状が冷蔵庫の寿命を知らせるサインなのか、詳しく見ていきましょう。

冷えが悪くなる

冷蔵庫は庫内を冷やし一定の温度を保つことで、食品を長期保存するための家電です。そんな冷蔵庫がきちんと冷えていない…なんてことになったら、食品はあっという間に傷んでしまいます。

冷蔵庫の冷えが悪くなるのは、冷蔵庫が寿命が近づいているサイン。けれど、実際には寿命以外にも冷蔵庫の冷えが悪くなる原因がありますので、該当する項目がないか１つずつチェックしてみましょう。

冷蔵庫内の温度は一度上がってしまうと、再び冷え切るまで半日程度かかることもあります。

上記のいずれにも当てはまらず原因がわからない場合は、コンプレッサーやファンなどの冷蔵庫を冷却するための装置に異常や故障が生じているかもしれません。交換には溶接作業などが必要になるため、DIYでの修理は難しく、メーカーや業者による修理・点検が必要です。
メーカーによる修理費用は30,000円～60,000円が目安です。

氷ができない

コンプレッサーやファンなど冷蔵庫の寿命が近づいてくると、まずは冷凍庫の効きが悪いと感じるようになります。

しかし、やはり氷ができない原因にも寿命以外の原因がある場合があります。まずはセルフチェックをしてみましょう。

基本的なチェック項目は冷蔵庫の冷えが悪くなってきたときと同じです。

冷蔵庫内や引き出しケースなどは定期的に拭き掃除をしている方も多いでしょうが、意外な盲点はドアパッキンです。ドアパッキンは汚れでもピッタリと閉まらなくなってしまうことがあるので、月に１回程度でよいのでぬるま湯をしみ込ませた布で拭いて掃除をするのが望ましいとされています。

水が漏れている

冷蔵庫からの水漏れで最も多い原因が、ドレンホースのつまりです。水垢やゴミが原因でドレンホースが目詰まりしてしまい、本体の熱で水を蒸発させる受け皿まで水を運ぶ前にあふれ出してしまうのです。
ドレンホースのつまりによって水漏れが発生してしまった場合には、DIY修理が可能です。綿棒やパイプ用ブラシで清掃するだけなので、5分ほどで終わります。
ドレンホースの位置は機種ごとに異なりますので、取扱説明書を確認しましょう。

メーカーによる修理費用は6,000円～32,000円が目安となります。

ドアがしっかり閉まらない

冷蔵庫内はしっかり冷えているけれど、ちゃんと閉めたはずのドアが少しだけ空いていたり、閉まりが悪いと感じていませんか？

パッキンを拭いた際に割れや変形をみつけた場合には、パッキンの交換が必要になります。メーカーに修理を依頼すると11,000円～24,200円ほどの費用がかかりますが、パッキンの交換だけであれば十分にDIY修理が可能です。

「型番＋パッキン」でgoogle検索すると、対応するパッキンの検索ができます。パッキンの形状は使用する場所によって違うので、該当する部位のパッキンを購入しましょう。送料を含めても4,000円～6,000円ほどで購入可能です。

異音がする

冷蔵庫から｢ブーン｣や｢キーン｣という音が聞こえるのは、庫内を冷やすためのコンプレッサーやファンが動く音のため、故障ではありません。しかし庫内が冷えればコンプレッサーやファンは動きを止め、音はしなくなるものです。
もし音がずっと続いているようなら、寿命を迎えているかもしれません。

｢カラカラ｣という音は、ファンに霜がぶつかって発生している可能性が大きいです。通常であれば間冷式(ファン式)の冷蔵庫に霜はつかないのですが、経年劣化でファンの機能が衰えてくると霜が発生し、異音が発生することもあります。

庫内冷却ファンが原因による異音のメーカー修理は25,0000円～30,000円ほど。日立では通常１年のメーカー保証ですが、庫内冷却ファンは５年保証です。

冷蔵庫は修理で延命できる？修理費用の目安

冷蔵庫の寿命を知らせる買い替えサインでも修理費用の目安はお伝えしましたが、改めて、三菱電機が公表している修理費用の目安を一覧にしてみます。

症状	概算料金(税込)	補足
全室冷えない	17,600円～42,900円	コンセントを指しても動作しない場合
冷蔵室のみ冷えない･冷えが弱い 冷えすぎる･結露する	61,600円～104,500円	庫内灯がつき動作しているのに冷えない場合
冷凍室のみ冷えない･冷えが弱い 氷･霜が付着する	17,600円～39,600円
庫内や床に水漏れする 冷凍室に霜がつく､冷蔵室が結露する	14,300円～33,000円
ドアパッキンの交換	11,000円～24,200円	一箇所の場合。複数個所は部品代追加
氷ができない	13,200円～23,100円	自動製氷機能のみ故障している場合
取扱説明･点検調整	6,380円～9,350円	部品交換を伴わない作業
見積診断	5,390円	診断のみで修理をキャンセルした場合

上記表は修理料金(技術料、部品代、20km以内の出張料の合計)です。

各メーカーの修理費用の目安もリンクを貼っておきますね。

• SHARPの冷蔵庫の修理概算料金
• Panasonicの冷蔵庫の修理費用は型番検索から表示されます。
• 東芝の冷蔵庫の修理概算料金
• 三菱の冷蔵庫の修理概算料金

一般的にメーカー保証は１年間です。しかしコンプレッサーやファンといった冷却に重要な部品であれば、ほとんどの日本メーカーで5年間の無償修理保証となっています。

まずは故障と思われる症状から原因を推測してみましょう。

冷蔵庫は修理と買い替えどちらにするべきか？

冷蔵庫の修理費用は軽微な修理であればDIYでのセルフ修理も可能なことがわかりました。しかし重要な部品であればあるほど溶接などの作業が必要となり、自力での修復は不可―メーカー修理で高額な費用が必要となります。

冷却に重要な部品であれば5年間の無償修理保証となっていることもあり、購入から5年経っていないのであれば買い替えではなく修理での対応がおすすめです。大手家電量販店で購入した冷蔵庫であれば、無料でメーカー保証＋5年の計６年の保証がついている場合もあります。

しかし購入から７年が経過している冷蔵庫の不具合の原因が重要な部品であると推測できたのならば、寿命と考えて買い替えを視野に入れると良いでしょう。

寿命がきた冷蔵庫の買い替え＞安く買い替えらえる時期はいつ？

冷蔵庫は小さなものでも数万円。大きなこのだと数十万円します。決して安くはない支出だから、その費用は少しでも安く抑えたいですよね。

生活必需品である冷蔵庫は、急な故障だとゆっくり吟味する時間もなく、慌てて選んだ機種では満足度は落ちてしまいがちです。主要部品のメーカー保証が切れる５年を過ぎたら、いつでも買い替えられるよう心とお金の準備をしておきましょう。

冷蔵庫が最も安くなるモデルチェンジ時期は8月～9月

冷蔵庫は毎年10月～11月に新商品が発売されます。店頭の商品入れ替えをするため、モデルチェンジの少し前の8月～9月に型落ちとなる冷蔵庫が安く購入することができます。

こちらは価格ドットコムの売れ筋ランキング第３位のMR-C33Gの価格推移グラフ。2021年9月10日発売のモデルですが、１年間で40％ほど値落ちしています。

冷蔵庫の性能は「冷やした庫内で食品を保存すること」ですので、旧モデルと新モデルに大きな性能差はありません。

最近は年明けの2月～3月にモデルチェンジを行うメーカーも増えてきているため、12月～1月も狙い目です。

すべての家電が値下げしてもらいやすいボーナス商戦

７月と12月、年２回支給されることの多いボーナスの時期は、家電量販店の売り上げ目標も高めに設定されている場合がおおいため、値下げをしてもらいやすい時期となります。

冷蔵庫の買い替えには一度すべての食品を冷蔵庫から出さねばならず、また、新しく届いた冷蔵庫がしっかりと冷えてその役割を果たすまで約４時間かかるのが一般的です。食べきれなかった食品を新しい冷蔵庫に入れることができるようになるまでクーラーボックスなどで保管しておくのが望ましいですが、夏の暑い時期よりも涼しい季節の方が保冷材も長く保ってくれます。

新生活で買いそろえた家電は、そろって寿命を迎えることが多いです。まとめて買うと値下げ交渉がしやすくなるので、洗濯機や電子レンジといった生活必需品家電を壊れる前に一気に買い替えたいならボーナス商戦が狙い目です。

決算セールの時期を狙う

ほとんどの家電量販店は年に２回決算セールを行います。家電量販店も目標の売上額を達成するために、かなり力を入れて売り込んできます。一般的には中間決算よりも総決算の方が割引率が高い傾向があります。

大手家電量販店	中間決算	総決算
ヤマダ電機	9月	3月
ケーズデンキ
エディオン
ヨドバシカメラ
ビックカメラ	2月	8月
コジマ

 

寿命がきた冷蔵庫の買い替え＞安くなる時期まで待てない場合

安く買える時期がわかっていても、突然壊れてしまい「配送までの数日さえ待てないくらいなのに待てるわけないでしょ!!」という場合もあるでしょう。そんなときでも少しでも安く冷蔵庫を買い替えられる方法をお伝えします。

ネットで最安値を調べる

年末年始のセール時期と比べるとそこまで安くはなっていませんが、人件費や店舗経費がかからない分常にある程度実店舗よりも安く購入できるのがインターネットでの購入。家から一歩も出ずに指先一つで何十店舗もの値段を比較検討できるのも魅力です。

ショップにより商品価格とは別に設置手数料や処分したい洗濯機の引取手数料、保証料がかかる場合があるのでトータル費用でいくらかかるのか確認することが重要です。

家電量販店で値下げ交渉をしてみる

家電量販店では値札が掲示されているので「それ以上は安くならない」と考えてしまいがちですが、同じ商品なのに他店の方が安いという確かな情報があれば、その店舗よりも少し安くしてくれるケースがあります。

近隣競合店舗の価格を引き合いに出すのが一番交渉をしやすいので、他店の商品価格の写真を撮って見せながら話すとより安い金額提示を受けることが可能です。

ネット価格は引き合いに出しても交渉がしづらく「ネットで買うと保証が１年なんですが、うちでは○年つくので…」と言われてしまうことが多いです。
「保証は長くなくてもいいけど、親身になって相談に乗ってくれたあなたから今買いたいから」と更に交渉ができるのであれば、もうあなたは交渉術のマスター！更なる値引きが引き出せることでしょう。

支払方法を工夫してポイント還元を狙う

一般的なクレジットカードの還元率は0.5％。高還元といわれるクレジットカードでも１％程度です。

しかし支払い方法をちょっと工夫することで、3％以上の還元は簡単に狙えます。

詳しくは「クレジットカードを使い分けるポイントは？複数枚持ちでメリットを最大限活かす」記事で紹介していますので、そちらを御覧くださいね。

家電量販店で値引き交渉をした場合は、クレジットカードのポイント還元を狙わず、あえて「現金で払うからもうちょっと安くならない？」と交渉をするのも手です。クレジットカード払いの場合に家電量販店がカード会社に支払わなければならない加盟店手数料（数％）分、値引きに応じてくれる可能性があります。

寿命がきた冷蔵庫の買い替え＞寿命がきた冷蔵庫の処分方法

新しい冷蔵庫に買い換える場合、古い冷蔵庫の処分が必要になりますね。冷蔵庫は家電リサイクル法が適用されるため、使い終えた人が適切に処理をする責務があります。

買い替えと同時に店で引き取ってもらう

一番簡単で楽な方法が、新しい冷蔵庫を購入した店舗に引き取って貰う方法です。処分する冷蔵庫に応じたリサイクル費用(3,740円～4,730円)の負担と、別途収集運搬費用等がかかる場合があります。

ヤマダデンキでは買い替えと同時に買取もできるサービスをやっています。購入から9年以内の商品であれば処分料がかかること無く、むしろ買取で購入資金に充てられる可能性がありますよ。

市区町村の指定引取場所に自分で持っていく

自分で搬出・運搬をする手間はかかりますが、リサイクル費用以外の運搬費用等支出を抑えられるのが「市区町村の指定回収場所に自分で持っていく」方法。

1. 最寄りの郵便局でリサイクル費用を払い、家電リサイクル券を受け取り
2. 受け取った家電リサイクル券と処分したい洗濯機を指定引取場所に持ち込む

不用品買取業者に引き取ってもらう

製造から9年以内の洗濯機であれば、買取をしてもらえる可能性が高いです。外観に異常がなく、動作にも問題がない買い替えであれば、一度査定してもらっても良いかもしれません。
買取相場は1年落ちで16,500円～60,000円。5年落ちで0円～8,000円です。

5年以上でも9年以内なら買取可能な場合もありますが、買取価格は更に下がります。とはいえ、洗濯機の処分にはリサイクル料金の支払いが必要なので、引取価格0円でも実質プラスにはなりますよ。

地元掲示板サイト「ジモティ」で譲る

まだ使えるけれど、製造から9年以上は経っているから買取業者には買い取ってもらえない。けれど処分費をかけずに処分したい！という場合には、地元掲示板「ジモティで０円で譲る」という方法もあります。
本来処分する際に必要だった3,740円～4,730円のリサイクル費用を浮かせることができます。

送るのが難しい・手間だと感じる場合には、引取者に取りに来てもらうことを指定することもできます。とはいえ、知らない人が取引相手ですので必ずご家族や友人に立ち会ってもらいましょう。

冷蔵庫の寿命を延ばす使い方

冷蔵庫の寿命は8年～12年と言われているけど、20年以上問題なく使えているという声もあります。冷蔵庫は安くても数万円～数十万円。長く使えれば使えただけ、家計への負担は軽くなります。

同じ冷蔵庫なのに、どうしてそんなにも差が出てしまうのか？その理由は、冷蔵庫の使い方にあります。
冷蔵庫の寿命を延ばす使い方を知っておきましょう。

冷蔵室は７割以下、冷凍室は７割以上

冷蔵室は冷気を循環させて適温を保っているので、冷気が通るためのスペースが必要となります。食品を詰め込み過ぎた冷蔵室は、冷気の通り道ばかりか吹き出し口をもふさいでしまい、効率的に冷やすことができなくなってしまいます。

冷蔵室と真逆に詰め込んだ方が冷蔵庫の寿命を長くしてくれるのが冷凍室。凍った食品が保冷剤の役割を果たし庫内の温度の維持を助けてくれるため、冷蔵庫への負荷が軽くなり寿命を延ばすことにも繋がります。

ドアの開閉回数を少なくする

冷蔵庫は開けるたびに中から冷気が逃げてしまい、庫内の温度が上がるたびにコンプレッサーやファンなど冷却に必要な部品が動き出します。稼働する頻度が多ければ多いほど負荷がかかり、冷蔵庫の寿命が縮んでしまいます。

ドアの開閉回数を少なくすることで、冷蔵庫の寿命を延ばすことができます。

熱いものを庫内に入れない

冷蔵庫に熱いものを入れると、当然庫内の温度は高くなります。庫内の温度が高くなるということは、冷蔵庫は庫内を冷やすためにコンプレッサーやファンを動かします。稼働する頻度が多ければ多いほど負荷がかかり、冷蔵庫の寿命が縮んでしまうというのは前述の通りです。

熱いものはある程度冷えるのを待ってから入れることで、冷蔵庫の寿命を延ばすことができます。

周りにものを置かない・貼らない

冷蔵庫の側面には、庫内を冷やすために熱くなった冷蔵庫本体の熱を放出するための部品があります。放熱がうまくいかないと、冷蔵庫は庫内を冷やすことができなくなってしまうのです。

放熱がうまくできないと冷蔵庫の運転効果も落ちて、電気代もかさんでしまいます。ランニングコストを抑えるためにも、冷蔵庫の周囲にはものを置かないのが鉄則です。

掃除をする

冷蔵庫は口に入れる食品を入れる場所なので、目に見える汚れは衛生的に嫌悪感を抱き自然と掃除をしたくなりますが、目に見えるものばかりでもないのが冷蔵庫の汚れです。

• 外側のほこりは放熱がうまくいかなくなる
• ドアのゴムパッキンはドアがきちんと閉まらなくなり冷気が逃げてしまう

冷蔵庫の取扱説明書には理想とする掃除頻度の記載はなく、日ごろのお手入れについては「汚れに気付いたら固まる前にふき取ってください」としかありません。自動製氷器の給水経路など、見えないところを含めたお手入れは年に１～２回が推奨されていますので、庫外も涼しい年末の大掃除時期に掃除するとよいでしょう。

冷蔵庫の寿命は8～12年。ライフプランニングで計画的に賢く買い替えよう

冷蔵庫の買い替え理由１位は「使用していた冷蔵庫の故障」です。しかし「家の中で壊れたら困る家電」で堂々１位を取るのも冷蔵庫です。

冷蔵庫の価格は安いものでも数万円～数十万円。中には20年以上使い続けることのできている冷蔵庫もあるようですが、一般的な寿命は８～１２年であることを念頭にライフプランニングでしっかりと資金計画を立てておくようにしましょう。

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