頑張りすぎがわからない…心が限界を訴えるサインと改善策

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頑張りすぎがわからない

頑張りすぎはよくないっていうけれど、頑張らないと成長できない。努力を重ねることで成長し続けたいけれど、メンタルダウンはしたくない。

そんな向上心と甘えの狭間で悩んでしまうあなたこそが、実は頑張りすぎてしまう人なんです。

頑張りすぎに気付かずメンタルダウン。一時休職までしてしまった私が、頑張りすぎずに頑張れる方法を模索し実践。【程よく頑張る】ことで、復職して日常生活を取り戻すことができました。

向上心が強く頑張り屋さんのあなたに、頑張りすぎに気付けるヒントと改善策をお伝えします。

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頑張りすぎてしまう人の特徴

「苦しい、辛い、辞めたい」

心の片隅ではそう思っているのに

「自分が少し我慢すればいいだけ」
「でも自分が頑張らないと

と、つい頑張ってしまう

「まだ大丈夫」と言い聞かせて、「今こそが成長のチャンス」と自分を鼓舞して頑張り続けてしまう

そんな頑張りすぎてしまう人の特徴をまずは知っていきましょう。

じゅん
じゅん

頑張りすぎは気付くことが大事。だからまずは頑張りすぎてしまう人の特徴を知りましょう

頑張りすぎてしまう人の特徴
  • 真面目
  • 責任感が強い
  • 努力家
  • 我慢強い
  • 完璧主義者
  • 人に頼れない
  • 自己評価が低い

ある程度は当てはまっていると思うけど…いうほど適当なところは適当だし、生真面目でも責任感が強いわけでもないと思うんだけど

じゅん
じゅん

私もそう思っていたけど、そう思ってしまう人こそ特徴にピッタリ当てはまってるんですよ

特徴に当てはまる事例を見ていきましょう。

真面目

頑張りすぎてしまう人には、真面目な性格の人が多いです。真摯に仕事に取り組むので周囲の信頼もあつく、任せられる仕事も多くなりがち

1度教わったことは何度も聞いてはいけないと考える傾向にあるので、メモを取り何度も復習する習慣のある人も多いです。

一方で、面白いことを言おうという発想があまりなく軽口やジョークが通じづらい側面があるため、頑固だと思われてしまうときもあります。

責任感が強い

任されたことに対して強い責任感を感じ、まっとうしようと努力します。想定外のことにも対応できるよう、計画を立ててから行動をするタイプが多いのも特徴です。

途中で投げ出すことはあまりせず、与えられた役割に対して手抜きや妥協をせずこつこつと頑張ることが大事だと考えます。

我慢強い

本当は辛いのに頑張りすぎてしまう人には「大変なのは自分だけではない」「辛いのは自分だけではない」と我慢してしまう傾向があります。

今頑張れば、きっと報われるはず」と信じて、辛抱強く頑張ることができる。そんな我慢強い人は、頑張りすぎに気付かず頑張りすぎてしまうことが多いです。

完璧主義者

仕事はもちろん家事や育児に対しても自分なりの理想があり、その理想を作り出すためにベストを尽くしたいと考えます。

しかし自分の体調や周囲の環境の変化などでそれを達成できなかったとき、完璧にできなかった自分を責めてしまうため、自己肯定感が低くなりがちです。また理想を求めるあまり「完璧にできるようになるまでやりたくない」と、物事を先延ばししてしまう傾向があるのも完璧主義者の特徴です。

人に頼れない

人に迷惑をかけたくない。あるいは、自分がやらなければ代わりに誰かが大変な思いをしてしまうかもしれない。

人間関係でもめたりすることが一番面倒だと考える傾向があるため、なんでも一人でやろうとしてしまいます。

また、困ったことや悩んでいることがあっても、相談をしたところで相手に心配をかけるだけ。根本的な解決にはならないからと、人を頼ることができない傾向にあります。

自己評価が低く、承認欲求が強い

たとえ自分自身の努力の結果成功した場合でも「運がよかっただけ」と考え、失敗には「あの時のあれが悪かったのかも」と考えてしまいます。

自分の価値を自分で認めることができないため、他人からみて認めて欲しいと承認欲求が高い傾向にあります。認めてもらいたいという欲求が強いために、自分の限界を超えて頑張りすぎてしまうのです。

頑張りすぎない考えかた

頑張ることは決して悪いことではありません。しかし頑張りすぎてしまうとメンタルダウンを起こし、仕事や家事・育児はおろか、日常生活もままならなくなってしまいます。

そんなメンタルダウンを防ぐ、頑張りすぎない考えかたを知っておきましょう。

「こうあるべき」と決めつけない

「こうあるべき」という理想を作ってしまうと、自分の体調や心の声を無視して頑張りすぎてしまいがちになります。

「こうあるべき」という理想を手放し突然のトラブルやイレギュラーを楽しむくらいの気概を持ちましょう。

決めつけを手放し、時には息抜きをして自分を甘やかす。自分に優しくなることで、他人に対しても優しくおおらかな気持ちで接することができるようになる利点もあります。

「完璧」はないのだと気付く

完璧とはどのような状態をいうのか。まずは完璧という言葉の意味を調べてみます。

完璧とは
完全で、欠けている点がまったくないこと。非常に立派なこと。また、その様。完全無欠

続けて「完璧な人」というのを想像してみましょう。

資産家の家に生まれて、誰もが振り返るような美人。仕事では上司から可愛がられて、部下からは尊敬される。友達もたくさんいて、いつも人気者。家族仲も円満で、子どもも頭脳明晰でスポーツ万能―そんな人はおそらく周囲から【完璧な人】だと思われるでしょう。

しかしそんな人が身近にいたら、どこか近寄りがたささえか感じてしまうかもしれません。あるいは、その人と比べて自分はどれだけ小さな人間なのだろうかと卑屈に感じてしまうかもしれません。

するとそれは、その人の存在によってもたらされる悪影響なので、その人の欠点と言い換えることもできます。つまり、どれだけ優秀で周囲の誰の目から見ても完璧だと思える人でさえ、完璧ではないのだということになります。

完璧を求めすぎると、細部に意識が向いてしまい大局を見失ってしまうことがあります。【完璧】というものはないのだと気付き、完璧を求めすぎないようにすることで、頑張りすぎを防ぐことができます。

完璧はないとは思っても、やはり理想を追い求めないのもなんか違う気がする…。そんな思いから知らずと頑張りすぎてしまうあなたに知っていただきたいのが、パレートの法則です。

パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートによって提唱された「物事の結果のうち8割は、2割の要素によってもたらされる」という法則です。

パレートの法則の具体例

  • 仕事の成果の8割は2割の業務時間でもたらされている
  • 企業の利益の80%は20%の顧客によって生み出されている
  • 企業の売り上げの8割は2割の従業員が生み出している
  • 利益の8割は2割の商品によって生み出されている
  • 機械の故障の8割は全部品の2割の部品に原因がある
  • 人口の2割が富の8割を所有している

全てのことに100%全力の力で打ち込むことは、決して悪いことではありません。しかしパレートの法則を知ると、少しくらい肩の力を抜いてもいいかなと思える部分もあると気付けるのではないでしょうか。

完璧ではない自分を受け入れる

より高みを目指し邁進していくことのできる向上心は、決して悪いものではありません。

しかし理想通りに動けない自分もまた自分であり、自分が理想通りに動けたとしても周囲が自分の理想通りの評価を返してくれるとも限りません。思うような成果が出せないとき、どこが悪かったのだろうか?何を変えたらいいのだろうか?と自分を責めるように考えてしまいがちなのも、頑張りすぎてしまう人の特徴です。

完璧というものはないのだと知り、完璧ではない自分も受け入れる。そうすると、辛い・シンドイという本当の心の声にも耳を傾けることができるようになります。

合格基準を低く設定する

野球のバッターで10本中3本打てる三割打者は各チームに1人いるかいないか、という割合です。様々な資格の合格基準も、正答率60%~70%で合格というものがほとんど。

つまり、必ずしも満点を取る必要はないのです。むしろ満点を目指すことの方が効率が悪く、苦手分野をつぶしていく方が重要だと言えます。

とはいえ、試験という一定のラインがある分野では苦手をつぶす方が効率的であるものの、一般社会においては得意分野を伸ばすべきという考えもあります。

しかしどの世界にいってもどんな分野においても、必ずそこには上には上がいる。だからこそ、一つの分野では70点ずつでも、別の分野と掛け合わせることで140点でも210点でも目指すことができる

そんな視野で物事をとらえてみてもいいのではないでしょうか。

得意な人に任せる

苦手分野をつぶすことの方が重要だと考えると、今度は苦手分野の克服のために頑張りすぎてしまうのも頑張りすぎてしまう人の特徴です。

しかし、自分にとっては楽しくないと感じる分野のことであっても、人によっては楽しく得意だと感じる分野だという場合がほとんどです。無理をして克服しようと考えずとも、苦手な分野は思い切って得意な人に任せてみましょう。

じゅん
じゅん

任せることができる=その分野において信頼をおいているということ。任されて100%嫌な気持ちになる人なんていなくて、むしろ嬉しいと感じてもらえることのほうがほとんど。

きっと自分の想像していた理想よりもより高い完成度に仕上げてくれます

頑張りすぎてない?限界と甘えの狭間で頑張りすぎのサインに気付く

頑張りすぎがわからずに頑張りすぎてしまうと、身体や心からは様々なSOSが出てきます。

ストレスのサイン

  • 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛み
  • 下痢や便秘
  • めまいや耳鳴り
  • 人付き合いが面倒だと感じる
  • やる気が出ない

一つずつのサインは小さく、生活に支障をきたすレベルではないから無視してしまう。あるいは慢性化してしまっていて、それがストレスだけが原因とも思えない体質や気質、疲れのせいだと思って気力でねじ伏せてしまう

そんなつい頑張りすぎてしまう人が、せめてメンタルダウンを起こしてしまう前に頑張りすぎに気付くべき身体からのSOSサインを知っておきましょう。

じゅん
じゅん

限界ラインを知っておくと、メンタルダウンをする前に気付いて肩の力を抜くことができますよ

眠れない、または寝過ぎる

布団の中に入っても、なかなか寝入ることができない。ようやく寝ることができたと思ったのに、夜中に何度も目が覚めてしまう。夜明け前なのに、すっかり目が覚めてしまってもう眠れない

かと思えば、昼間にうとうとと舟をこいでしまい、昼寝のつもりで眠ったら気付いたら次の日の朝だった。

これらは入眠困難、中途覚醒、早期覚醒、睡眠リズムの障害、過眠という心の不調のサインです。眠れない日が続くと負の連鎖に陥りがちですので、早めに対処するようにしましょう。

じゅん
じゅん

私がメンタルダウンしたときは処方された眠剤を飲んでいてもこの症状が出ていました

食欲がない、または食べ過ぎる

頑張りすぎてストレス状態が続いてしまうと、自律神経が乱れ副交感神経が抑えられてしまいます。副交感神経が抑えられると、摂食中枢が鈍くなって食欲を感じにくくなってしまいます。また食べても味がしないなど、味覚障害を起こす場合もあります。

一方で、神経物質のノルアドレナリンが増加することで、食べたいという欲求が増し、お腹はいっぱいだと感じているのに食べてしまう過食症状がでる場合もあります。

喜楽の感情が動かない

疲れた・辛い・苦しいという心の声に蓋をし続けていると、物事に対する感度が鈍くなっていきます。特に嬉しい・楽しいといった感情が鈍くなってしまい、これまで大好きだと思っていたはずのことにも関心が薄れてしまいます

怒りっぽくなる

喜びや楽しいと感じる感情が乏しくなる一方で、いつもなら何でもないことに対してイライラとしてしまうようになるのも頑張りすぎてしまっている状態のサインです。

自分はこんなに頑張っているのに、自分はこんなに努力しているのに、我慢しているのに…

そんな思いから、周囲に対して厳しい目で見てしまい、怒りっぽくなってしまうのです。

胸がドキドキして息苦しい

過度なストレスがかかると、交感神経が優位になり心拍数が増加しやすくなります。

  • 「ドキドキ」と心拍が早くなる
  • 「ドカンドカン」と胸が苦しくなるほど大きく脈を打つ
  • 「バクバク」する
  • 「―ッ」と詰まったように脈が飛ぶ

普段は意識しない心臓の鼓動を様々なかたちで感じる動悸という症状として、頑張りすぎを教えてくれます。

泣きたいけど泣けない・または突然涙が出てくる

頑張りすぎてしまいがちな人は、周囲に迷惑をかけたくないと考えがちなため、泣きたいのに泣けない心理状態になっていることがあります。また泣くことは情けない、弱い自分だと責めてしまうために、涙を流すことに抵抗を感じている場合もあります。

一方で、そんな泣きたい気持ちを無理に押さえつけている日々が続いたある日、感情が高ぶり普段なら気にも留めないようなことで突然涙が出てきてしまう。止まらなくなってしまう。

泣くと、涙と共にコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが体外に排出されます。限界まで溜めてしまったストレスがあふれ出してしまうのが、突然流れる涙なのです。

じゅん
じゅん

「大丈夫」

そう言い続けてきた自分の心が限界を訴えるサインを見逃さないでくださいね

頑張りすぎないためのルール

頑張りすぎている自分が自覚できないと、ある日突然糸が切れたようにメンタルダウンを起こしてしまいます。

とはいえ、考え方は一朝一夕で変えることは難しいものです。

そこで頑張りすぎている自覚のない人にもより実践しやすい「頑張りすぎないためのルール」を3つ提案させていただきます。

じゅん
じゅん

考え方を変えることで行動は変わるし、行動を変えることで考え方を変えることもできるんですよ

休憩時間を設ける

人が超集中して1つの作業ができるのは15分程度。集中力が続くのは大人でも90分が限界と言われています。

これを超えた作業は可能ではあるものの、休憩を取らずに無理を続けた時の疲労は大きくなり、疲れを翌日まで持ち越しやすくなってしまいます。また、集中力が切れた状態での作業はケアレスミスを誘発しやすく、作業効率も悪くなりがち。

適度に休憩を入れることで脳に休息を与え、再び集中して作業ができるようになります。

また集中すると狭くなりがちな視野を広くすることができるため、全体の進捗や本質をつかみやすくなるメリットもあります。

時間制限を設ける

頑張りすぎてしまう傾向にある人は、理想が高く、こだわりが強い。さらに努力する我慢強さも持ち合わせているため、際限なくのめり込むようにあらゆることに取り組んでしまうことがあります。

とはいえ1日は24時間。人の一生は限られているため、時間制限を設けることが有効です。

1年、1ヶ月、1週間、1日、1時間…決めた時間内で頑張ることで、頑張りすぎを防ぐことができます。

じゅん
じゅん

計画力の高さを活かして逆算していきましょう

何もしない日を設ける

日々の仕事から解放されても、その間できなかった家事が山ほどある。
せっかくの休日なのだから、家族や友達とどこかに出かけたいし、楽しまなきゃ。自分を磨かなきゃ。

頑張りすぎてしまう人は、何かしないと時間を無駄にしたと感じてしまうため、ついつい予定を詰め込みがちです。

  • 起きたくなるまでひたすら寝る
  • 食べたくなるまで食べない
  • 料理もしたくなければしない
  • テレビを見ない
  • スマホも見ない
  • 本も読まない

6~7時間寝るのがベスト、1日3食バランスの良い食事をとる。

そんな思い込みをすべて捨てて、何かをしたいと感じるまでとにかく何もしないを設けることで、頑張りすぎてしまう心と身体に休息を与えることができます。

頑張るのは悪いことじゃない。頑張りすぎを改善して、成長し続けよう

頑張りすぎがわからない。

そう悩んでしまう人は、頑張りすぎてしまいがちな人です。

「頑張りすぎ」は気付くことが大事。

まずは自分は頑張りすぎてしまいがちなのだと自認することで、頑張りすぎを防ぐことができます。

努力を重ねて成長し続けたいと望む頑張り屋さんだからこそ、頑張りすぎを訴える身体からのSOSに気付けるよう覚えておいてくださいね。

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