一日のスタートを切る朝食のパンと共に気分をシャキッとしたいとき、目まぐるしい忙しさからホッと一息つきたいとき。コーヒーを飲む方は多いのではないでしょうか?
しかし期待していた効果とは真逆に、コーヒーを飲んだら気持ち悪くなってしまったこと、吐き気を催してしまったことはありませんか?
コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまう原因の多くは、飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取です。
カフェインの耐性は遺伝的なもののため、個人の努力で変えることはできません。しかしうまく付き合うことができれば、気持ち悪さを感じることなくコーヒーを楽しむことができます。
私は自律神経失調症の診断を受けカフェイン断ちをするようになってから日常のパフォーマンス向上が得られるようになりましたが、味と香りは好きなので日常ではカフェインレスコーヒーを飲んでいますよ
この記事ではコーヒーを飲んで気持ち悪くなってしまった方やコーヒーが好きで飲みたいのに気持ちが悪くなってしまって飲めない方のために、対処法と予防策をお伝えしていきたいと思います。
コーヒーを飲むと気持ちが悪くなってしまう原因
コーヒーを飲むと気持ちが悪くなってしまう原因で最も多い理由は、コーヒーの飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取です。
まずはカフェインの適量からそのほかの理由まで詳しく解説していきます。
コーヒーの飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取
コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまう場合、考えられる一番の原因は飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取です。
1日何杯以上だと過剰摂取になるの?
男性なら3杯、女性なら2杯を超えるとカフェインの過剰摂取です
コーヒー1杯(150ml)に含まれるカフェイン量はドリップコーヒーで90mg、インスタントコーヒーで80mgほどです。
一方、健康に悪影響なくカフェインを摂取できる量は一般的な成人では400mg(体重1kgあたり5.7mg) 一度の摂取量としては200mg以下とされています。
ドリップコーヒー | インスタントコーヒー | |
男性(体重70kg) | 660ml | 750ml |
女性(体重50kg) | 470ml | 530ml |
子供(体重30kg) | 280ml | 320ml |
コーヒーカップは1杯あたり150mlが目安ですが、マグカップは1杯あたり250ml~350mlほどのあります
思ってたより少ないのね
コーヒーを飲み過ぎてカフェインの過剰摂取になってしまった場合、気持ちが悪くなってしまうことの他にも様々な副作用が出る可能性があります。
不眠症状や胎児へのリスクは多くの人が知るところですが、肌荒れや貧血といった症状も見過ごすことはできません。
カフェインが原因ってことは、エナジードリンクでも気持ち悪くなることもあるってことよね?
そのとおり!カフェインは非常に多くのものに含まれています
代表的な飲み物 | カフェイン含有量 |
紅茶 | 1杯あたり30~40ml |
緑茶 | 1杯あたり30~120ml |
コカ・コーラ | 350mlあたり35ml |
エナジードリンク | 1本あたり60~160ml |
日常的に胃の不快感や頭痛、動悸などに悩まれている方は、日ごろ飲んでいる飲みものにカフェインが含まれていないか・カフェインを過剰摂取していないか確認してみましょう。
コーヒー豆の鮮度が悪い(コーヒーが酸化してしまっている)
コーヒーは鮮度が命
コーヒー好きであれば、1度は聞いたことのあるフレーズですよね。
具体的に鮮度を保っていられる期間は、焙煎後のコーヒーは約1か月。挽いた粉は1週間以内に飲み切るのがおすすめです。
鮮度の落ちてしまったコーヒーと鮮度のいいコーヒーの見分け方はある?
挽いたコーヒーにお湯をかけた時、プクーッと膨らむのは鮮度がいい証拠です
酸味のあるコーヒーと酸化したコーヒーは全くの別物。
酸化したコーヒーは酸味が増し、酸っぱさを感じるようになります。本来の香りも味も損なわれてしまっており、成分も変わってしまっています。コーヒーを飲んで気持ち悪くならないためにも、コーヒーは鮮度の高いものを飲むようにしましょう。
コーヒーを飲んで気持ち悪くなってしまったときの対処法
コーヒーをはじめとするカフェインの過剰摂取で気持ちが悪くなってしまったとき、応急処置的に症状を軽減する対処法をご紹介します。
これらの対処法がなぜ効果があるのか、詳しく説明していきますね!
白湯もしくは常温の水を飲む
白湯もしくは常温の水を飲み体内のカフェイン濃度を薄めることで、コーヒーを飲んだことによる気持ち悪さを和らげることができます。
特に程よいあたたかさの白湯は、興奮状態になってしまった神経を鎮めてくれる作用もあります。
なお冷たい水は身体を冷やしてしまい、胃により負担をかけてしまいます。水を飲む場合は常温の水を飲むようにしましょう。
深呼吸をする
コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経を刺激し興奮状態にします。
しかし意識して深く呼吸をするとリラックス効果をもたらす副交感神経が優位になり、心拍数や血圧の上昇を抑えることができます。自律神経のバランスを整えることができるため、深呼吸をすることで気持ち悪さを軽減することができるのです。
ストレッチをする
カフェインを過剰摂取した状態は、覚醒作用の効いた興奮状態である一方で血液の流れは悪くなっていると考えられています。
ストレッチを行い血流を改善することでカフェインの排出が促されるため、不快感が軽減されるのです。
しばらく食事を摂取しない
コーヒー飲みすぎてカフェインを過剰に摂取してしまった胃では、胃酸の分泌が多くなっています。適量の胃酸分泌は消化を促進する作用がありますが、気持ち悪くなってしまった状態は胃酸の分泌が過多。胃酸によって、胃が荒れてしまっている状態です。
そんなときに食事をとると、より胃に負担がかかり気持ち悪さが倍増してしまいます。
しばらく食事の摂取は控え、胃を休めるようにしましょう。
コーヒーを飲んで気持ち悪くなることを防ぐ予防策5選
対処法はわかったけど、できれば気持ち悪くなることを避けたいよね…
それなら予防法を知っておきましょう
コーヒーを気持ち悪くなってしまうことが頻繁に起こるようであれば、前もって防ぐことができるよう予防策を知っておきましょう。
空腹時にコーヒーを飲まない
朝食を食べる時間や食欲がなく、朝はコーヒーだけ飲んで家を出るという方は少なくないでしょう。
しかし空腹時にコーヒーを飲むとカフェインの吸収率が高くなり、吐き気や胃痛・動悸などの症状が出やすくなってしまいます。
コーヒーは食後や何かを食べながら飲む方が、気持ち悪くなることを防ぐことができます。
目覚めのコーヒーは体内で自然に生成される覚醒ホルモンの分泌を抑制してしまう作用があります。シャキッと目を覚ましたいのであれば、カーテンを開けて太陽の光を浴びるのがいいですよ
鮮度のいいコーヒー飲む
鮮度の落ちてしまったコーヒーは、酸化して胃への負担が大きくなってしまいます。
焙煎後のコーヒーは約1か月、挽いた粉は1週間以内に飲み切るようにすることで、
特売だからってまとめ買いしない方がいいのね
頻繁に買いに行くのが面倒なら、1杯ずつ個包装されているドリップパックがおすすめ。インスタント派ならスティックタイプを選ぶといいですよ
1杯分ずつ個包装されているドリップパックタイプのコーヒーであれば、飲む直前に開封するため酸化を気にする必要なく、いつでも挽きたてのコーヒーを楽しめます。
もっと手軽にコーヒーを楽しみたいのであれば、同じく1杯分ずつ個包装されているスティックタイプのインスタントコーヒーがおすすめです。
冷凍保存すればコーヒーの酸化は遅らせることができる?
結露に気をつければ可能です
冷凍保存したコーヒーは、淹れる前にしっかりと常温に戻してから抽出した方がおいしく飲むことができます。解凍時はいきなり常温に置くのではなく、一度冷蔵庫にいれてゆっくりと自然解凍させる方が結露もなく品質を保つことができます。
美味しく飲みたいと思うと手間がかかるのね
コストとパフォーマンスの兼ね合いは個人の価値観が大きく反映される部分だけど…めんどくさいことが大嫌いな私は、頻繁に買いに行くのもめんどくさいから少し割高だけど缶コーヒーより断然安いしごみを捨てる手間もないから個包装に落ち着いたわ
コーヒーに牛乳を加えてカフェオレにして飲む
コーヒーに牛乳を加えてカフェオレにすることで、一度に飲むコーヒーの量を減らすことができます。比例してカフェインの摂取量を減らすことができるため、吐き気や気持ち悪さを抑えることができるのです。
また牛乳に含まれる乳タンパク資質や脂肪は胃酸と反応してコーティングの役割を果たし、胃への刺激を緩和してくれる作用があります。
コーヒーを飲む量を減らす
コーヒーにはカフェインの他にもポリフェノールなども含まれており、適量の摂取であれば体にいい影響が期待できます。
体に良い影響をもたらすことも多いですが、薬も過ぎれば毒となる
コーヒーは飲み過ぎに気を付け、適量を楽しむようにしましょう。
代表的な飲み物 | カフェイン含有量 |
紅茶 | 1杯あたり30~40ml |
緑茶 | 1杯あたり30~120ml |
コカ・コーラ | 350mlあたり35ml |
エナジードリンク | 1本あたり60~160ml |
カフェインレスコーヒー(デカフェ)を飲む
コーヒーの香りや味は好きなのに、コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまうから飲めなくなってしまうのであれば、気持ち悪くなってしまう原因であるカフェインを取り除いたコーヒーを飲むと良いでしょう。
カフェインレスとデカフェって何が違うの?
カフェインレスはカフェインの含有量が少ないもの。日本では90%以上のカフェインを取り除いたものを「カフェインレス」と表示できるようになっています。
デカフェはカフェインを取り除いたものになります。
ちなみにノンカフェインは原料に全くカフェインが含まれていない飲みもの。コーヒーの原料となるコーヒー豆にはカフェインが含まれているため、ノンカフェインのコーヒーは存在しないのです。
無性にコーヒーが飲みたくなるのは鉄分不足かもしれない
コーヒーが飲みたくなる理由は人それぞれですが、疲労感やエネルギー不足を感じたときにコーヒーを飲みたくなる人は少なくないでしょう。コーヒーに含まれるカフェインには中枢神経を刺激し覚醒作用をもたらすため、疲れを軽減させるためにコーヒーを飲みたくなるものです。
疲れの理由は多岐にわたりますが、慢性的な疲れやだるさ、眠気は鉄分不足の可能性があります。
しかしコーヒーには鉄分の吸収を阻害する作用があるため、コーヒーを飲むのは逆効果。
特に食事中・食後のコーヒーは食事で補った鉄分の吸収を阻害してしまうため、おすすめできません。
特に女性は鉄分不足に陥りがち
鉄分は幅広い食品に含まれていますが、他の栄養素に比べて吸収率が悪いため食事だけで摂取するのは難しいと言われています。サプリメントなどで補ってあげることで、慢性的な疲労感や眠さがなくなることが期待できます。
コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまう…もしかしてHSPかも
カフェインへの強さは遺伝によって大きく変わるため、1日5杯以上のコーヒーを飲んでも平気な人もいれば、1杯のコーヒーでも気持ち悪くなってしまう人がいます。
コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまう人は、カフェインへの感受性が高いのかもしれません。
コーヒーを飲むと気持ち悪くなっちゃう私は、もしかして高カフェイン感受性ってやつなのかな?
コーヒー以外のものにも敏感に反応してしまいませんか?
HSPとよばれる感受性が強く、敏感な気質を持った人は高カフェイン感受性である可能性が高く、セルフチェック項目にも
「カフェインに敏感に反応する」
という項目もあるくらいです。
HSPって病気なの?
髪の色や目の色が人によって異なるように生まれ持っての気質なので、薬で治したりすることはできずうまく付き合っていくしかありません
私自身HSP気質であり、悩んだ数々のできごとについて解決策を模索しています。ブログというかたちで記録を残しているので、同じように悩んでいる方が少しでも生きやすくなるヒントになれば嬉しいです。
コーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまう人でもコーヒーは楽しく飲める
コーヒーは飲むと健康に嬉しい効果がある一方で、飲み過ぎると気持ち悪さや吐き気を感じるなど健康を害する場面もあることがわかりました。
コーヒーに含まれるカフェインへの耐性(カフェイン感受性)は人それぞれ。自分の体質や体調を見極めて、ほっと一息つけるコーヒータイムを楽しみましょう!
コーヒーを飲みたいけどコーヒーを飲むと気持ち悪くなってしまう…そんな私のおすすめはカフェインレスコーヒーです
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